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中國映画「桃(タオ)さんの幸せ」、家政婦だった桃さんの老後の人生!

2013-01-07 17:56:18 | 中国映画
おススメ度 ☆☆☆
     老後の人生が気になる方 ☆☆☆☆

香港に暮らす映画プロデューサーロジャーは、60年間家政婦とともに生活していた。その桃さんが、突然脳卒中で倒れる。

この映画のプロデューサーの実話に基づく映画だ。

ロジャーの家族は、香港返還で、海外へ移住。残った独身の彼ひとり家政婦の厄介になっていた。

家政婦は、病状は回復したが、手足が不自由で養老院へ入りたいという。ロジャーの幼馴染が、養老院を経営しているので、そこへ入所。

桃さんの養老院生活が始まる。

淡々と老女とロジャーの生活から描写が始まり、香港での生活が活写される。

「女人、四十」の女性監督アン・ホイが実に細やかに養老院の姿を描く、時にコメディタッチで、時にリアルに。

養老院の生活だけなら暗い映画になるが、この映画は、ロジャーと桃との恋愛にも似た触れ合いが実に細やかに描かれ心を打つ。

ロジャーの家族は、海外のため頻繁には会えないが、母が訪ねてきたり、外地へ二人で尋ねたり、家族の生活も十分だ。

ただ、桃さんは、生い立ちの不幸もあり、未婚で子もいない。そんな、彼女が唯一頼りにするロジャーに面倒見てもらえる至福。

そこには、家族以上の温かみがあふれている。

桃さんのパーソナリティが、心配りにあふれており、養老院仲間とも楽しい。

ギャング映画ばかり見慣れた香港映画にこんな心優しい映画が出来るとは奥が深い。

コメント (1)
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