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NHK山田洋次が選んだ日本映画百選  萩上直子監督の「トイレット」

2013-01-26 17:55:55 | 日本映画
2010年作品。

日本カナダの合作。

演者は、日本人はもたいまさこただ一人。話される言葉は英語。したがって、もたいは、ほとんど話さない。

異文化映画だ。

舞台はカナダ。母親が死んで、アパートも焼け出されたフィギュアおたくの次男は、引きこもりのピアニストの兄、エアギターをやる学生の妹、それにばーちゃんとせんせいという名の猫のいる家にやってくる。

それぞれが問題を抱えているうえに、ばあーちゃんまで。

一言もしゃべらないばーちゃんに金をせびる兄妹、でも目をみてじっとはなせば意味は通じる。これぞ言葉代わりのコミュニケーション。

ばーちゃんと一番最初に近づくのは、引きこもりの長男、母の使っていた古びたミシンを発見、その使い方を教わるのだ。ミシンを使い始め、やがて得意のピアノもOKに。

次男は、企業の実験室に勤務しているが、同僚は印度人。これがまた、異文化交流のかなめをなす。

で、題名のトイレット。ばあちゃんが毎朝長時間トイレをし、出てきてため息をつく。

これを気にした次男は、インド人に相談。印度人は日本のトイレ事情を説明。ウォシュレットを薦められる。

いっぽう、荻上監督のとくいわざ、料理は、まず餃子がメインだが、でてくる料理はいずれもおいしそう。

それにしても、二言以外話さないもたいまさこの演技とキャラクターはこの映画に欠かせない。

この映画を喜劇に分類する山田監督の慧眼。



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