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NHK山田洋次が選んだ日本映画百選  川島雄三の監督「とんかつ大将」

2013-01-17 15:56:10 | 日本映画
1952年作品。

「とんかつ大将」という題名にあまり食指が動かないが、

川島雄三の人情喜劇とあれば、見ずにはいられまい。

佐野周二扮する医者だが、人情長屋に友人と二人で住む。ちょっと変わった設定。(本当は大物政治家の息子)

近くの病院の娘で、若くして院長の乗った車が、冒頭ハリボテのだるま職人に接触。金ですまそうとするのを近くでみていた主人公が謝れと諭す。

実はこの人情医者と、傲慢女医の恋がひとつのテーマに。

一方、長屋の地にキャバレーを建てようと目論む弁護士。これに反対する主人公。

この二つの大きな柱に、人情長屋と粋な飲み屋のおかみが絡み、さらには、主人公が出世前に誓った恋人の話と、話には事欠かない。

戦後、7年、まだ敗戦のしこりが残っていた頃の長屋は人情に溢れていた。
そんな懐かしさを感じさせる、恋物語である。

コメント
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