1952年作品。
「とんかつ大将」という題名にあまり食指が動かないが、
川島雄三の人情喜劇とあれば、見ずにはいられまい。
佐野周二扮する医者だが、人情長屋に友人と二人で住む。ちょっと変わった設定。(本当は大物政治家の息子)
近くの病院の娘で、若くして院長の乗った車が、冒頭ハリボテのだるま職人に接触。金ですまそうとするのを近くでみていた主人公が謝れと諭す。
実はこの人情医者と、傲慢女医の恋がひとつのテーマに。
一方、長屋の地にキャバレーを建てようと目論む弁護士。これに反対する主人公。
この二つの大きな柱に、人情長屋と粋な飲み屋のおかみが絡み、さらには、主人公が出世前に誓った恋人の話と、話には事欠かない。
戦後、7年、まだ敗戦のしこりが残っていた頃の長屋は人情に溢れていた。
そんな懐かしさを感じさせる、恋物語である。
「とんかつ大将」という題名にあまり食指が動かないが、
川島雄三の人情喜劇とあれば、見ずにはいられまい。
佐野周二扮する医者だが、人情長屋に友人と二人で住む。ちょっと変わった設定。(本当は大物政治家の息子)
近くの病院の娘で、若くして院長の乗った車が、冒頭ハリボテのだるま職人に接触。金ですまそうとするのを近くでみていた主人公が謝れと諭す。
実はこの人情医者と、傲慢女医の恋がひとつのテーマに。
一方、長屋の地にキャバレーを建てようと目論む弁護士。これに反対する主人公。
この二つの大きな柱に、人情長屋と粋な飲み屋のおかみが絡み、さらには、主人公が出世前に誓った恋人の話と、話には事欠かない。
戦後、7年、まだ敗戦のしこりが残っていた頃の長屋は人情に溢れていた。
そんな懐かしさを感じさせる、恋物語である。