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NHK山田洋次が選んだ日本映画百選  加藤泰監督「源氏九郎颯爽記 白狐二刀流」

2013-01-08 12:46:22 | 日本映画
1957年作品

当時の花形、中村錦之助が源氏九郎を演じ、大立ち回りの時代劇です。

外人が出てきたり、鉄砲が出てきたり、江戸末期の話のようだ。

当時大衆文学の花だった柴田錬三郎の原作、3部作の2作目。

東映は当時、新興の映画会社で、中村錦之助、東千代介全盛時代、少年向けの映画が多かったが、この映画は大人向け。でもチャンバラには変わりはない。

監督の加藤泰は後やくざ物でも力を発揮しているが、そつなくこなしている。

山田洋次が、喜劇編で採用しているように、コミカルなシーンも多い。

源氏九郎は源氏の末裔で、ここでは白狐二刀流を使い、その立居振舞のかっこよさで見せてくれる。

源氏の隠し金があるとのことでの大騒動だが、金目当てのものが寄ってたかって源氏にあやかろうとするが、最後は、観音様の慈悲を学ぶことに。

しかし当時の剣戟は、切っても血は出ないは、源氏に至っては、その白装束が汚れることすらない、要は様式美なのだ。
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