ひろの映画見たまま

映画にワクワク

若松孝二出演「アジアの純真」、やっとDVDで公開された意欲作!

2013-01-28 17:44:19 | 日本映画
2011年にやっと劇場公開された映画、

それがいまになってやっとDVDでレンタルできることに。

昨年亡くなった若松孝二の助監督を務めた二人が脚本、監督を担当。

DVDに付属の特典映像で、若松孝二がこの映画について語っている。弟子たちの作品にご満悦の様子。

というのも、この映画、若松孝二の映画を想像させる異色作だからだ。

この映画の背景は、2002年の北朝鮮拉致事件。

そのことによって、差別を受ける在日朝鮮高校生。

そして、復讐に拉致問題講演会へ。薬品瓶を投げ込む。

ただ、映画は、それだけでなく、若き男女の不思議な関係を描き出す。

現実と幻想、これ若松の映画にもあるが。

そして、死を見つめる。

反日映画として批判を浴びたというが、たしかに

日本が、攻撃されるというジレンマ

でもそれはやがて世界へと広がる。

すなわち、復讐の連鎖をどこかで断ち切らなければというメッセージ。

この映画の制作者たちは、自分たちで資金をだし作った。小予算での映画のハンデは確かにあるが、言いたいことはよく伝わる。彼らが、今後も若松の後を継ぎ、いや乗り越えていくのだろうか。
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