ひろの映画見たまま

映画にワクワク

ポーランド映画「ソハの地下水道」、ユダヤ人のグループをナチからかくまった水道屋の話

2013-01-24 18:06:51 | 映画
おススメ度 ☆☆☆☆

ただ、かなりえぐいシーンがあり、R-15です。

1943年、ナチ占領下のウクライナ(当時はポーランド領)、ちょっとその辺は複雑だが、これはノンフィクションの映画化だ。

冒頭近く、全裸のユダヤ人女性が、森を逃げまどい、銃で撃たれて皆殺しにされるシーンが。

この残酷なシーンがあるだけに、その後の、ユダヤ人の行動が迫真を持ってきます。

主人公は、空き巣を働くちょっと悪オヤジで、地下水道(下水)の検査官(修理屋)(ポ-ランド人)です。だから地下水道に詳しく、自ら空き巣してきた物品をかくす場所を設けています。

そんななか、地下に逃れてきたユダヤ人がいました。水道屋のおやじは金儲けを考え、本当は、ユダヤ人をドイツ人に売り飛ばせばいいところを、とりあえず、11名をかくまって金儲けをしようと企みます。

ただしそう簡単にはいきません。ウクライナ将校(ドイツ側)にかくまっているのを疑われたり、ユダヤ人の仲間割れが起きたり、ユダヤ人には小さい子供がいるので、迷子になられたり、事件が起こります。

一方、映画としてお楽しみに、恋愛シーンやお産のシーンも出てきます。

145分の大作だけに、エピソードのオンパレードです。

特に、後半、ある事件(これがまたえぐい)をきっかけにがぜん面白くなります。ハラハラドキドキします。というのは、水道屋がだんだん、ユダヤ人の心情に傾き、何とか助けようと考えるのです。

下水道が主役の薄暗い、いかにもにおいそうな臭さ、そんなみじめな映画もラストでやっと明るみが見えこれが又救いとなります。

ただ、オチは残酷ですが。







コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする