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NHK山田洋次が選んだ日本映画百選  山田洋次監督の「男はつらいよ」第一作

2013-03-06 17:21:45 | 日本映画
1969年作品。

この日本映画百選のとりをとるのは、山田洋次その人の「男はつらいよ」。1995年まで48作。息の長いシリーズものだ。

今回は、その第一作。監督38歳の作品。主演の渥美清、倍賞千恵子らもまだ若い。

晩年の作品に比べると、若々しい作りだ。

長いシリーズが続くだけあって、渥美清をはじめ、演技陣のうまさが、光っている。

20年ぶりに柴又に帰ってきた寅さん。

まず、妹のさくらの話。

見合いに行ってぶっ壊す話。

博との仲を、結局結びつけてしまう、ドタバタ喜劇。

さくらと博の結婚式。ここでは、博の父が泣かせる。志村喬が実にうまい演技。それにこたえる寅はここでは、まとめ役に。

もう一つの話は、午前様の娘。旅先で出会い、ひとめぼれ、柴又でもデートをしたりいい雰囲気。でも彼女には許婚が。

そして旅に出る。

以後のシーリーズのパターンを作った一作だ。

若さとうまさの混じった山田洋次渾身の作だ。会社に、失敗したら責任を取って辞めるとまで言って作った作品。さらに出来上がってしばらくオクラに。

放映後、山田洋次は、仕上がり試写で少しも面白くなかったが、劇場の反応が良くてほっとしたとのエピソードが語られた。

監督の心意気が伝わってくる。

コメント (1)
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