おススメ度 ☆☆☆
韓国映画好き、歴史ドラマ好き ☆☆☆☆
手相ではなく、人の顔の顔相をみて、その人の性格なり、その後の運命とかを占える観相師。
時代は,1453年、朝鮮李朝6代国王端宗の即位1年後の1453年10月に、幼い国王の叔父にあたる首陽大君(のちの世祖)が、皇甫仁、金宗瑞らの顧命大臣を殺害して政権を奪取したクーデター事件。
本作はその時代の物語である。
ソンガンホ演じるネギョン、地方で評判の観相師。息子と死んだ嫁の弟と3人暮らし。息子は足が悪い。
芸妓に見初められ、都会で観相をすることに。このあたり、ソンガンホのコミックなキャラ満載で弟との掛け合いは息があっている。
そして、新人登用の時に観相で選びたいとのことで、官邸に抜擢される。
そこで見た、野心に満ちた王の弟(首陽大君)の悪相にびっくり仰天。
そこから、歴史のうねりに身を翻弄されることに。
ここからは「トラ」と「オオカミ」との争いになり、ミステリアスな展開に。ここでもソンガンホの芸が光っている。
一方、首陽大君を演じるイ・ジョンジェが、いい味を出している。狡猾で、かつ威厳のある大役だが、かっこいいジョンジェが演じることで人物に深みが出た。
139分の長編だが、飽きさせることのない出来になっている。
韓国では、大入りだったが、歴史ものだけに日本では、ちょっと不利。