おススメ度 ☆☆☆
コンピュータの彼女と恋愛したい人 ☆☆☆☆
そのアイデアと、語り部ゆえにアカデミー脚本賞受賞作。
主演女優は、なんと、コンピューター。声だけは、スカーレットヨハンソンが演技賞もの。
こういうひねった映画が特異なスパイク・ジョーンズが脚本・監督。
近未来のロス。ラブレターの代筆行を営むセオドア。(このメールの時代に、言葉のラブレターというのも風刺か)
妻とは離婚を決意し、少し寂しい心境。
最新型AI(コンピュータ)のOSを開くと、女性の声が聞こえ、セクシー(声だけでセクシーとは)。
会話を重ねるうちに、たちまち彼女は進化し、彼にぴったりの彼女を作り上げる。
残念ながら、声のみ、顔が最後まで出てこない、スカーレットだと綺麗なんだけど。
このOS家庭でも、道端でも立ち上げられ、会話。ただ、道中では独り言めいて恥ずかしい。
これは男の欲望の体現か、セクシーになっていき、ついには、セックスの相手を紹介されることに。
だからこの映画、結構エッチだったりするのです。
全編ピンクっぽく、いかにもラブラブの雰囲気、音楽もいい。
セオドアを演じるホアキンフェニックスは、独り言主体で結構難しい役だが、明るく演じて、ラブラブムードが醸されている。
まあ、アイデア勝負で、むつかしい映画だが、最後まで、愛の物語で押し通し、ほろ苦いラストとなる。