おススメ度 ☆☆
ゾンビ映画好き、兵器人間好き ☆☆☆☆
兵器人間の題名通り、人間の内臓と血しぶきが描写されるので、それが嫌な人はまず見ないほうがいい。
第二次世界大戦末期、ソ連兵が、ナチス占領地域を攻撃。
この映画は、戦争に参加するソ連兵の新米が、手持ちカメラで従軍記録を撮っていた、その記録である。従って、画面が揺れ見難い。
前半は、普通の戦争映画よろしく、無線が通じなくなっている以外は、ドイツ兵の退去した後の戦争地域を掃討するソ連兵。
途中には、殺されたドイツ兵の死体などが散乱している。
味方軍の要請で訪れて地域だが、何かおかしい。
人気のない教会に近づいてみると、虐殺の跡が、
そして地下室には、膨大な研究室が隠されており、そこではフランケンシュタインの末裔が人間と兵器を合体させた「兵器人間」を製造していた。
そこからはじまる、不可思議な戦闘。
兵器人間は、手が大きな鎌だったり、顔が扇風機で相手をミンチにしたり、頭部以外はすべて武器だったり、だが、飛び道具は持たず、動きも緩慢。
でも、不意を突いて襲ってきたり、複数に囲まれるとたまったものではない。
まあ、ゾンビ映画的画像が所狭しと迫ってくる。
画像が、すべて個人の所有する、それも敵に襲われる立場だったりして、揺れ動き、物体を見続けられず、カメラがふらふら、実態感そのものか、よけいな画像で困惑される。
兵器人間は、フランケンシュタインの手作りのため量産はできず、そのため、それぞれ個体によって、武器が違う。
フランケンシュタイン博士の描写はかなりカリスマ的で、恐ろしい。
途中、脳をむきだしにして、左脳と右脳を、ナチズムと共産主義の脳を共存させるというえげつない手術を難なくやってのけ、生理的に見てられない。
まあ、ゲテモノ映画としてはかなり面白く、見ごたえがある。
脳の手術画面