ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「最愛の子」、生みの親、育ての親どちらも子供は可愛い。

2016-02-19 17:23:15 | 中国映画
おすすめ度 ☆☆☆☆

中国社会に関心のある方 ☆☆☆☆☆

深圳に住む離婚した夫婦の3歳の子供が誘拐される。

まずその間の、出来事が丁寧に描かれる。

子を亡くした夫婦は、警察の初動捜査ができないおかげで、自らが子を探さなければならない。

広大な中国でどうやって、子供を探そうというのか。

誘拐された子供の親たちが結束して、子探しを始める。

そして3年後、子は見つかる。

だが、3年を経て、子供は育ての親になついていた。

ここからは、育ての親の物語になる。

産めない体だとだませれて、夫が連れ帰った子供を、夫の子とばかりにかわいがって育てて来た。

突然、実の親が出てきて、連れ去ってしまう。

さらに、妹がいたが、施設へ送られる。

今度は、彼女が深圳で子を探す番だ。

さらに妹を取り戻す裁判も。

親子愛だけに、丁寧に描かれたピーター・チャンの演出に涙が止まらない。

だがその裏に、中国社会の抱える一人っ子政策などの矛盾した社会がえぐられている。

ラスト、この映画の元となった、親子の映像が流れる。

これが本当の今の中国だと。



コメント (1)
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