おススメ度 ☆☆☆
文学(チェホフ、ドフトエフスキー)好き ☆☆☆☆☆
トルコ・フランス・ドイツ合作
196分の大作であり、会話劇が主体の映画なので、興味のない方には不向き。
2014年・第67回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞。
トルコのカッパドキアは、この映画を見ただけでは分からない。やはり実際に、この景色に触れないとその偉大さは感覚的にわからない。
トルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン演出、チェホフの短編小説を題材に描いている。
カッパドキアの岩肌を利用したホテルのオーナー、アイドゥンの物語。
先祖伝来の財産で裕福、演劇を目指すが、今は隠居の身。「トルコ演劇史」を執筆中。
若き妻と、出戻りの妹と生活している。ホテルの隣の洞窟に書斎を作り住んでいる。
そんな男を非難する、出戻り妹と、妻の行為をなじり続ける夫。この辛辣な会話劇は、人生のドツボを突いていて引きずり込まれるやもう目が離せない。
そして、所々に挟まる鮮烈な映像、カッパドキアの不思議な風景、高原を疾走する馬。
ラスト近くは、一面雪景色。
一旦は、イスタンブールへ逃げ出すと言いながら、舞い戻る。
そこにどんな変化が。
じっくり鑑賞すると、宗教的でもあり、人生観であり、平和感である。
見終わった余韻は、そこで初めて、涙がこぼれる。
それはなぜか、人間は結局は孤独だからだ。特に、傲慢で人を押さえつけてきた男にとっては。
下の写真は、壮大なカッパドキアの一場面
文学(チェホフ、ドフトエフスキー)好き ☆☆☆☆☆
トルコ・フランス・ドイツ合作
196分の大作であり、会話劇が主体の映画なので、興味のない方には不向き。
2014年・第67回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞。
トルコのカッパドキアは、この映画を見ただけでは分からない。やはり実際に、この景色に触れないとその偉大さは感覚的にわからない。
トルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン演出、チェホフの短編小説を題材に描いている。
カッパドキアの岩肌を利用したホテルのオーナー、アイドゥンの物語。
先祖伝来の財産で裕福、演劇を目指すが、今は隠居の身。「トルコ演劇史」を執筆中。
若き妻と、出戻りの妹と生活している。ホテルの隣の洞窟に書斎を作り住んでいる。
そんな男を非難する、出戻り妹と、妻の行為をなじり続ける夫。この辛辣な会話劇は、人生のドツボを突いていて引きずり込まれるやもう目が離せない。
そして、所々に挟まる鮮烈な映像、カッパドキアの不思議な風景、高原を疾走する馬。
ラスト近くは、一面雪景色。
一旦は、イスタンブールへ逃げ出すと言いながら、舞い戻る。
そこにどんな変化が。
じっくり鑑賞すると、宗教的でもあり、人生観であり、平和感である。
見終わった余韻は、そこで初めて、涙がこぼれる。
それはなぜか、人間は結局は孤独だからだ。特に、傲慢で人を押さえつけてきた男にとっては。
下の写真は、壮大なカッパドキアの一場面