ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ディーパンの闘い」、スリランカ内戦の闘士がフランスで

2016-02-21 17:03:01 | フランス映画
おすすめ度 ☆☆☆☆

カンヌ映画祭で、「サウルの息子」を抜いて、グランプリに

フランス映画でありながら、美男美女が出ない。

スリランカ人が主人公の本作品。

それだけで、まず減点。

スリランカの内戦で、家族を亡くした男、女、少女、3人の偽装家族がフランスで暮らす話だ。

当然異文化のそれも、極貧マンションでの生活。

映画に夢を求める人には、まったく面白くない映画だ。

だが、面白いだけが映画ではない。

この映画が、退屈かというとそうではない。実にドラマチックだ。その展開が読めないから、興味津々。

そしてラストでは、それこそ戦士が燃えるのだ。

赤の他人の3人が家族を形成していく過程が、また興味津々。

でも根底に優しさがある。

スリランカの内戦も、フランスの貧困マンションの荒れようも、初めて知る世界の異常だ。

だが、これが現実、この現実をうまくストーリーに流し込んだ製作陣に頭が下がる。

スリランカ人も映画になじむにしたがって、美男美女に見えるから不思議なものだ。

コメント
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