おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
フランス・ベルギー合作
シングルマザーとして息子ロマンを育てるユダヤ系ポーランド人移民のニーナ。息子が将来、軍人として活躍した後、作家として成功すると信じる彼女は、息子の才能を引き出すために躍起になる。ロマンは、そんな母からの過剰な愛と重圧にあえぎながらも、母の夢をかなえようと決意。成長したロマンは自由フランス軍に身を投じ、病で生死の境をさまよった時も、ニーナからの激励の手紙が届き続けた。やがてロマンはパイロットとして活躍し、執筆した小説が出版され作家デビューも果たすことになるが……。
母一人、子一人。
母の愛情は、狂気にも等しい。
何が何でも、パイロットにし、作家として成功させる。
その執念を息子は受け、ポーランド、フランス、イギリス、アフリカ、メキシコと渡る人生。
迫力ある戦争シーン、戦闘機の変遷、ファッションの変遷も見所。
何より、シャルロット・ゲンズブールの熱演に圧倒される。
いかにも、文芸作品。