おすすめ度 ☆☆★
同性愛映画好き ☆☆☆
PG12
原作者のガラルド・コンリーが実際に体験し、回顧録として実態を告白した「矯正治療(コンバージョン・セラピー)」での出来事。
全体に非常に重い作品。
後半事態が動き出すまでは、実に退屈。うつうつとした感じ。
父が保守的な田舎町の牧師という立場で、信仰心と社会的立場から息子の同性愛を認めることのできないことへのいらだち。
多くのLGBTQの若者たちが保護者によって無理やり入所させられている。「ある少年の告白」の原作者であるガラルド・コンリーもそうだった。
そこでは抑圧することしか教えられない。
そして、母親の理解の元、青年は反旗を翻す。
その爽快感はあるものの、なんとも重苦しい。
ラッセルクロウ、ニコールキッドマンというベテラン俳優による父母像はえぐい。
これは、同性愛者の青春を描いた映画ではない。矯正施設の告発映画だ。