おすすめ度 ☆☆☆
19世紀初頭のイギリスで起きた事件「ピータールーの虐殺」を映画化。
155分の歴史大作だ。
ただ虐殺事件に至るまでの描写が丁寧過ぎて、歴史音痴には、なかなか苦痛の映画だ。
ヨーロッパ諸国を巻き込んだナポレオン戦争も、1815年のウォータールーの戦いを最後に、ようやく終結。
だが、英国では勝利を喜ぶのも束の間、経済状況が悪化、労働者階級の人々は職を失い、貧しさにあえいでいた。
彼らには、選挙権もなく、まず選挙権を得ようとたちあがる。
呼びかけられた民衆は、各地から参集。
だが、民主主義でない国では、暴徒として、処罰の対象になる。
無抵抗の市民たちを騎馬隊が、蹴散らし、剣で民衆を殺傷する。
ただ、この映画のラストは、王室の堕落ぶりを描くだけで、民主主義の顛末は描かない。
史実だから仕方ないことか。
マイク・リー監督作品。