おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
明治時代、近代日本で初めて女性で医師として認められた荻野吟子の生涯を描いた伝記ドラマ。
88歳の女性監督山田火砂子の作品。
荻野吟子を演じるのは、若村麻由美。
嘉永4年(1851年)、武蔵国幡羅郡俵瀬村(現在の埼玉県熊谷市)に生まれ、幼い頃から兄たちよりも聡明で周囲を感嘆させた吟子。しかし、女に学問はいらないと隣村の名主の家に嫁に出され、そこで夫から病気を移されると、今度は子どもの産めない嫁はいらないと実家に帰されてしまう。この無情な現実に泣いた吟子は、自分と同じように涙を飲む女性たちのために医者になることを決意する。
だが、女が医師になることは難しく、女性でも医師になれるよう奔走する。
やがて、医院を開業女性医師第一号となる。
明治23年(1890)、牧師 志方之善と結婚し、明治27年(1894)、北海道に渡り開業。夫の死後帰京し、明治41年(1908)、東京で医院を開いた。
駆け足の伝記のため、感情移入する間もなく進むので、印象はやや散漫。
まあ、こういう人がいたことは、知識の足し。