おすすめ度 ☆☆☆
嵐電好き、撮影所好き ☆☆☆★
京都生まれの私にとっては、懐かしの映画なのだが。
キネマ旬報ベストテン第9位。
びっくり、それほど良い評判ではなかった。
それもそのはず、この映画、憑依映画なのだ。
嵐電に妖怪列車が走る。
ただ、後半、嵐電の古い映像が流れる。
まさに、懐かしの8ミリ映像。
3組の恋愛が描かれるが、いずれも、ありきたりでない。
実はこの映画、京都造形芸術大学映画学科の作品なのだ。
映画発祥の地であるだけに、いろんなしがらみが見受けられる。
監督は、大学の准教授鈴木卓嗣。
学校関係者がたくさん絡んでいる。
それにしても、この雰囲気感、嫌いな人は受け付けない。好きな人は、はまり込む。
要は、好事家好みの映画。
嵐電の各駅の風景。喫茶店であったり、民家であったり。
夜の景色が多い。まさに妖怪向け。狐とタヌキ。