おすすめ度 ☆☆☆★
Pg12
映画を愛する者の聖地サンダンス映画祭で審査員特別賞に輝き、トロント国際映画祭でも称賛され、その後もヨーロッパからインドやアジアまで、世界各国の映画祭に招かれ34ノミネート9受賞を果たし、辛口映画批評サイトRotten tomatoesでも94%(2020.5.20現在)を弾き出した。
芸能界という華やかだが毒素も強い環境に生きる父子の悲哀が、克明に描かれていく。
この映画は、脚本と父親役のシャイア・ラブーフの自伝的映画であり、原題のHoney Boyはラブーフの子供時代のニックネーム。
12歳のオーティス(ノア・ジュプ)は、ハリウッドで人気子役として活躍中。だが彼は、マネージャーを務める父ジェームズ(シャイア・ラブーフ)に振り回される日々を送っていた。前科者で無職のジェームズは、事あるごとに感情を爆発させるのだ。それでもオーティスは、彼を心配してくれる保護観察員や安らぎを与えてくれる隣人の少女、共演する俳優たちとの交流を経て一歩ずつ成長していく。やがて、新たな世界へと踏み出していくオーティスだったが……。
地味な展開の中に深い味わいを持つ映画だ。