おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
久々の映画館での鑑賞
直木賞作家・佐木隆三が実在の人物をモデルにつづった小説「身分帳」を原案に、舞台を原作から約35年後の現代に置き換え、人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男の再出発の日々を描く。
直情的な男三上・気はいいがすぐかっとなって暴力に。
おかげで、出所はしたが、社会では受け入れてくれず。
次々と起こる社会不適合の数々。
彼が、母を探していると聞き、再会をテレビにしようと動き出す。テレビディレクターの津乃田。
身分帳(刑務所で作られる履歴)が、三上の生い立ちを語ってくれる。
行きはぐれたときに、昔のやくざ仲間に呼ばれる、そこでは、ごちそうとソープのご褒美。(それにしても、役所の全裸姿がそこここに、美和監督の趣味なのか?)
社会の不合理が(前科者にとって働き口さえない)次々と暴かれていく。
それでも、希望があると、後半はよいことずくめ、支援者たち。(ここはうまくいきすぎじゃない)。なんか説教臭くて。
世は捨てたものではないとして最後は死。
もうちょっと余韻のあるラストだとなあ!!!
長澤まさみ、キムラ緑子、梶芽衣子ら女優陣が光っている。