おすすめ度 ☆☆☆★
イタリア・アメリカ合作
なかなかの力作なのに、「未体験ゾーンの映画たち2021」上映。
辺境の地で起こる、蛮族虐待と紛争を描く。
19世紀のアフリカの話だが、現代に置き換えられる。
蛮族を敵とみなして、迫害する、現代でも通じる、人間の性。
辺境の地を守る民政官が主役。
現地人とうまくやっているのに、
何とかこじつけて、蛮族を虐待する警察官僚。(ジョニーデップが不気味)
虐待された蛮族の娘をかわいがったために、民政官が疑われ、捕らわれる。キリストをほうふつとされる処刑。
あとから来た、警察官僚の部下がまた、サディスティック。(パディンソンが好演)
争いがどうやって作られていくのか、一つの見本。
原作は、ノーベル賞受賞作家J・M・クッツェーの小説「夷狄を待ちながら」。