おすすめ度 ☆☆★
人気作家・中山七里の小説「ドクター・デスの遺産」を映画化したクライムサスペンス。
130人もの患者を安楽死させた実在のアメリカの医師《ジャック・ケヴォーキアン》をモデルに描かれている。
ただ、原作はかなり変えてあり、おかげで凡庸な作品に。
綾野剛、北川景子のバディものだが、オーバー気味な演技が、映画を壊している。
安楽死という崇高なテーマを語るには、あまりにも幼い。
終末期の患者ばかりが次々と不審な死を遂げる事件が相次ぎ、捜査に乗り出した刑事の犬養(綾野)と高千穂(北川)は、依頼を受けて患者を安楽死させる「ドクター・デス」と呼ばれる医者の存在にたどり着く。しかし、そんな矢先、重度の腎臓病に苦しんでいる犬養の一人娘の沙耶香が、ドクター・デスに安楽死を依頼してしまい……。
犯人も二人に限定され、底が浅い。