おすすめ度 ☆☆☆★
超大作好き ☆☆☆☆
Unext鑑賞 2010年製作 PG12
上映当時あまりの長尺に敬遠した経緯がある。
第61回ベルリン国際映画祭で、国際批評家連盟賞を受賞。国内でも映画芸術をはじめ、ベストワンに。
家族を皆殺しにされた少女、妻子を殺された男、「復讐代行」を副業とする警官、理由もなく殺人を犯した青年……。各々の殺人事件に巻き込まれて「社会に居場所がなくなった人たち」が新たな別の事件をきっかけに複雑に絡み合っていく。
全9章にわたり、展開する。
高層団地の群れや人気の全くない荒廃した団地、時には、人形劇をからませ、あたかも天国のような。
宗教的背景の薄い社会における罪と罰の意味づけをどのように処理し着地させるかという難題に挑んだ意気込みは、意義がある。