ひろの映画見たまま

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「COME & GO カム・アンド・ゴー」、中華系マレーシア人が見た大阪!

2022-12-10 17:32:00 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

日本・マレーシア合作

大阪を中心に活動しながらアジアやヨーロッパなど世界各国を舞台に映画を撮影している中華系マレーシア人のリム・カーワイ監督が、「新世界の夜明け」「恋するミナミ」に続いて大阪を舞台に描いた群像劇。

通称「キタ」と呼ばれる大阪の繁華街で生きるアジア人たちの人生を描く。

出稼ぎ、留学、商談、観光。様々な理由でこの街にやってきては出てゆく外国人たち。ひとりひとりを定点カメラで追いかけては切り替えていくような映画だ。そして誰かのエピソードには別の誰かが映り込み、それぞれがゆるく繋がっていく。そこを徘徊するのは外国人だけではない。田舎から出てきた若い娘。成功を夢見る外国人青年と付き合うことで日常の虚しさを埋めようとする主婦。そんな自分の妻を街で見かけてしまう刑事。広いようで狭いこの街で、今日も彼らはすれ違う。幾つかの社会問題をさらりと絡め、まるでドキュメンタリーのように混沌を混沌のままに映し出したような映画だ。

中国人、台湾人、在日韓国人、マレーシア人、ミャンマー人、ベトナム人、ネパール人、日本人の、それぞれの人生は、過酷だったり、空虚だったり。

決して、物事糾弾するわけでないが、さらりと問題点を指摘する。

新しい視点。

 

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