「大統領の理髪師」、ボクのお父さんは床屋さん！

おすすめ度　☆☆☆★

韓国映画好き　☆☆☆☆

2004年製作　　Unext鑑賞

60年代韓国の激動の時代を背景に、様々な歴史的政治事件を庶民の目線から描いた人間ドラマ。

主体は、軍事政権、朴正煕の担当する理髪師の話だが、李承晩から始まり、全斗煥に至る韓国現代史を庶民の視点から描いた大傑作だ。

ソンガンホ主演のコメディで、家族愛にあふれ、泣かせる。

下痢がスパイ発見の糸口だとして、ガンホの息子が疑われ、拷問の結果、両足が動かなくなってしまう。嘆くガンホ夫妻。

四方八方、手を尽くし、最後に山奥の漢方医の予言を信じることに。

朴大統領が暗殺され、その肖像画の目から墨を削り取り、お茶を飲ませ、やがて息子は歩け自転車に乗れるようになる。この一連のエピソードが一番光っている。

「映画 イチケイのカラス」、本当に裁かれるべきは誰か！

おすすめ度　☆☆☆★

講談社「モーニング」で連載された浅見理都の同名コミックを原作とするフジテレビテレビドラマ「イチケイのカラス」の劇場版。

イチケイとは、東京地方裁判所第3支部第1刑事部。

そこの裁判長入間みちお（竹野内豊）が主人公。

イチケイでみちおと共に数々の事件を裁いた坂間千鶴（黒木華）裁判官の他職経験制度により、弁護士として働き始める。

イージス艦・貨物船衝突に絡む傷害事件と廃棄物汚染事件に関わる裁判官と弁護士の物語。

廃棄物汚染事件が主で、町ぐるみの事件隠し、少年時代がクローズアップされて。

事件そのものには深入りせず、コミカルに人々のつながりを重視する。

竹野内の裁判官が、ちょっととぼけた感じで、これが売りか？

展開がテンポよく進むので、見よい。