おすすめ度 ☆☆☆★
チリ・アメリカ・ドイツ・オランダ・スペイン合作
素人の83歳おじいちゃんが、老人ホームでスパイ活動!?型破りな設定に笑い、人間の温かさと人生の重さに涙する全世代必見の“ドキュメンタリー”
妻を亡くして新たな生きがいを探していた83歳の男性セルヒオは、80~90歳の男性が条件という探偵事務所の求人に応募する。その業務内容はある老人ホームの内定調査で、依頼人はホームに入居している母が虐待されているのではないかという疑念を抱いていた。セルヒオはスパイとして老人ホームに入居し、ホームでの生活の様子を毎日ひそかに報告することなるが、誰からも好まれる心優しい彼は、調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていく。
この作品を魅力的にしているのは、なんといってもセルヒオの人柄である。
83歳のセルヒオが私たちと彼ら彼女らの間に存在することで、より身近なものとして受け止めることができるのだ。