おすすめ度 ☆☆☆★
ケイト・ブランシェットを主演に、天才的な才能を持った女性指揮者の苦悩を描いたドラマ。
ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命されたリディア・ター。天才的能力とたぐいまれなプロデュース力で、その地位を築いた彼女だったが、いまはマーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんなある時、かつて彼女が指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは追い詰められていく。
大きな感動が仰々しく押し寄せるわけではなく、ある意味、観客を少し突き放しながら、世界で注目を集める最高峰の指揮者の日常が淡々と描かれゆく。
ケイトの圧倒的な怪演に尽きる。