ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「快楽の漸進的横滑り」、映画の快楽、快楽の映画!

2024-08-12 16:59:35 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆

変わった映画好き ☆☆☆

UNEXT 鑑賞   1974年製作

第2次大戦後のフランスで生まれた文学界の潮流「ヌーヴォー・ロマン」の代表的作家として知られるアラン・ロブ=グリエが監督・脚本を手がけ、そのセンセーショナルな内容からヨーロッパ各地で上映禁止となった問題作。

ルームメイト殺害の容疑で逮捕された美女アリス。心臓にハサミが突き刺さった被害者の体には、描きかけの聖女の殉教の絵が残されており……。

オブジェとなった肉体の視覚的暴力性と美しさに衝撃を受ける。少女の美しい肉体が、それを見る人を打ちのめす暴力性として炸裂する。<見る性愛>というのは、こうした衝撃そのものを楽しむ快楽なのだろうか。物語そのものはまったくの不条理劇。二人の若いレズビアンの女性が(お金がなくなると娼婦をする)、ベッドに縛って体を傷つける遊びをしているうちに、うっかり殺してしまい、殺した少女アリスは修道院の監獄に収容される。彼女をいじめる修道女たち。捜査の警部や神父たちもアリスの肉体の魅力に打ちのめされて狂ってしまう。最後、美しい女弁護士と最初の殺害を「再現」するごっこゲームをするうちに、アリスはその女弁護士を殺してしまい、話は「最初にもどる」。

主演のアニセー・アルビナの裸に堪能する。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ココ・アヴァン・シャネル... | トップ | 「オリーブの林をぬけて」、... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

フランス映画」カテゴリの最新記事