おすすめ度 ☆☆☆
Unext鑑賞 1998年製作
主人公と交際はすれども愛の交わり拒むイケメンモデルの彼。
そんな彼を愛してしまったが為に苦悩する主人公。肉欲を解消するべく夜の街を彷徨。
行きずりの男達と肌を重ねはするものの、心には虚しさが…。
特に、暗い闇に青みを帯びた光が僅に射すモノ・トーンに染まる寝室の場面がよい。
彼女の空想に上半身と下半身を壁で遮った娼館が出てくる。下半身は獣欲で満たされ、上半身の部屋では恋人に髪を撫でられる風景。愛と性を分断して考える女性の心理を象徴している場面だ。
ある晩、帰宅したマリーをポールは珍しく抱き寄せるが、マリーのひと言に激怒し、彼女を殴り倒す。だがマリーは、その夜ポールの子を妊娠し、出産を決意。最初は妊娠を喜んだポールだが、やがて荒れていき、陣痛が始まった朝も酔いつぶれて起きない。マリーは、家を出る前にガス栓を次々に開いていく。そして病院で出産。同じ頃、ポールは自宅で爆死してしまうのだった。
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