ひろの映画見たまま

映画にワクワク

映画「まほろ駅前 多田便利軒」、お互いに傷を持つ二人が人々の悩みを解決する!

2011-11-19 17:33:23 | 日本映画
三浦しおんのベストセラーの映画化。

まほろ駅は架空の駅だが、ロケは町田市で行われた。

都会ではないが、田舎でもない東京近郊だ。

そこで便利屋を営む多田。30代の独身だ。

ひょっこり出会った中学時代の同級生。彼の指を怪我させた負い目からか、ついずるずる同棲生活(男同士)が始まる。

気の良い便利屋は、宣伝もせず、だが、求められた依頼はなるべく断らない。

で、チワワを預かるとか、そのチワワをもらいうけたキャバクラ嬢がからんえきて、小学生の塾への迎えとか、バスが間引きされていないかの調査とか、それぞれいわくつきの依頼がある。

キャバクラ嬢の男関係で、ヤクが絡んで、やくざっぽい人たちも出てきて、物語は面白くなる。

でも、あくまで中心は多田と仰天の物語。

一見合いそうにもない二人がいつの間にかよりを戻したり、

そしてもう一つの柱、二人の生い立ちと夫婦生活があぶりだされる。

それぞれが傷を抱えながら生きる、現代の都会を象徴しているような映画だ。

ただ、セリフが聞き取りにくいので、ちょっと聞き逃すと後半で生きてきたりするので、見過ごせない。気軽には楽しめないということ。

間が多く、それが物語に深みを持たせるが、どうかな?

瑛太と松田龍平が絶妙のコンビ。

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映画「コンテイジョン」、SARSのような伝染病が、地球規模で拡大!

2011-11-18 16:27:46 | アメリカ映画
新種の伝染病の蔓延、実際に起こったらどうなんだろう。そんな事態がかなりドキュメンタリー風に描かれる。

世界各地に飛び火、まずウィルスの正体を調べ、それに対する治療薬もしくは予防薬の開発が必要だが、突然のことなので、それと拡散の速さが特別なのでパニックを起こす。

アメリカの国土安全保障省や医療機関など、さまざまな取り組みが、早い画面の切り替えで描かれる。

そんな中、香港へ出張の帰りに体調を悪くした夫人の話が、走りだし、彼女は帰国途中、恋人のいるシカゴで密会していた。彼女と恋人並びに娘まで病に倒れる。ただ、夫は免疫があるのか病気にならない。彼には娘がいるが、彼女にワクチンをと探し回るが。

世の中はパニック状態。そんな中、ブログで特効薬があると紹介し一躍有名になるジャーナリストがいて、政府を攻撃しだす。

かなり、リアルに描かれるので、かなりの緊張感で見ていられるが、特別なモンスターが現れたり、国家機密に関する争いなどもなく、ごく平凡だ。

途中、女性医師の誘拐事件があったりするが、これは添え物程度。

あくまで、新種のウィルスとそれに対する特効薬の発見と、ちょっと野口英世的物語もあったりして、解決へ向かう。
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映画「阪急電車」、電車を舞台に、ちょっとした悩みを抱える人たちの温まる物語

2011-11-17 11:02:10 | 日本映画
阪急電車は、関西のトップといっていい私鉄だ。

その宝塚線という、一支線での心温まる物語。

評判の小説の映画化だが、阪急電車はじめ地元の応援でいい映画ができた。

8人の悩める男女。

彼、彼女らが、悩みを抱えながら同じ電車に乗り合わせることで

寄り添い、励ましあい、悩みを解決していく。

当然、関西の雰囲気いっぱい。でも、宝塚だけに、ちょっとおすまし。

主体はやはり、若者の恋物語だ。

でも登場人物は、どこか芯のある好人物ばかり。少し人と離れたそんな人たちだけに、見るものに親近感を与えるのだろう。

自らの立ち位置と重ねながら、悩みを少しほぐしてもらえるようなそんな映画だ。

出演者が、芸達者で、芦田愛菜まで動員して楽しめる。

貴方も阪急電車の乗ってみてはどうですか?
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映画を離れて、京都国立博物館へ、「細川家の至宝」展を見る。

2011-11-16 17:32:53 | 芸術
シーズンとあって、京都は大のにぎわい。

バスに乗ろうとするが、ひとごみに怖気づいて歩いて、博物館へ。

博物館も超満員。

仕方なく、前半の「文武両道細川家の歴史と文化」は、速足で見学。

後半の「美へのまなざし 細川家のコレクション」をじっくりとみる。

戦乱を巧みに生き抜いた細川家の16代当主細川護立をはじめとするコレクターによって、たぐいまれなコレクションとなっている。

特に、菱田春草や横山大観など、近代絵画の粋も見られる。

現在、平常展示館が工事中のため、テントが張られ、屋外展示も見栄えが悪い。

中で、ロダンが考えていた。





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映画「人情紙風船」、NHK山田洋次が選んだ日本映画100本

2011-11-14 17:54:03 | 日本映画
人情紙風船というから、人情話かと思っていたが、これはまたシリアスな映画。

1937年の作品。戦前の作品だ。

それにしても、その時代に、20代の監督がこんな立派な映画を撮っていたとは感心させられる。

評判がいいので、見たいとは思っていたが、こんなに重たい映画だとは。

でも、江戸の長屋が舞台、その貧乏だが活気のある長屋は、黒沢映画を思い出させる。黒沢といえば、監督の山中とはほぼ同世代なのだ。

で、この映画、権力に対する批判映画と見れないこともない。

長屋に住む、風来坊と仕官を夢見る浪人。この二人は、権力にないがしろにされ、その仕返しに娘の誘拐という事件を起し、結局権力のもとに、刃向えないなさけなさ。

特に、浪人の妻のたたずまいが、武士然として光っている。

一方で、長屋の連中はほがらか、酒をくらっては大騒ぎ。庶民の活力が暗さを救っている。
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トルコ映画「40」、40って何か意味があるのかな?

2011-11-13 13:22:59 | 映画
なかなかお目にかかることのないトルコ映画。

でも昨年11月大阪でヨーロッパ映画祭に出品されている。

劇場未公開。

4万ユーロの入ったカバンを巡って3人の男女の人生が描かれる。

金が絡んでいるだけに一面サスペンスアクションだが、それよりこの映画の特徴は、監督自身が語るように描かれる舞台のイスタンブールだ。

世界の交流点にあるトルコのイスタンブール。

そこは都市だが、整然と混雑が同居した不思議な世界だ。

危険を背景に、縦横にカメラが動き、

ドキュメンタリー出身作家らしく、見事に町の風景をえぐっている。

物語は、4万ユーロの大金が、移動して、そのことによって、喜びと悲しみと苦痛と。

そして追っかけが。

犯罪を犯す男の悲惨な生活が、アフリカから恋人に会いたいと出てきた男の移ろう生活が、病院で働く女の打算と失敗が!

十数年前、訪れたイスタンブールの煩雑さが懐かしい。
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映画「ビルマVJ 消された革命」、ビルマの2007年のデモを決死の撮影!

2011-11-12 15:29:50 | 映画
これはドキュメンタリーだ。

それも、あの2007年、日本人ジャーナリスト長井健司氏が射殺されたあのデモである。

ここでいうVJとは、ビデオジャーナリスト。

ビルマでは、軍事政権下で、厳しく報道規制が敷かれる中、独自の映像を発信し続けた「ビルマ民政の声」を、その携帯でのやり取りも含めてリアルなドキュメントとして、まとめあげた作品だ。

当時、日本でも、長井さんの殺害されたビデオが放映されたが、実はこれだったんだ。

それにしても、隠し撮りがほとんど、ただ、登場者の顔がはっきり映る映像は、これって大丈夫とさえ思ってしまう。

それに、宗教者である僧侶が、命を懸けて戦う姿は、それがリアルであるだけに、切々と迫ってくる。

まあ、すごい世界だったんだと今にして思い返される。

現在は、軍事政権ではあるが、曲がりなりにも選挙もなされており、政情は落ち着いているようだ。

それにしても、アウンサンスーチーさんは、本当に大衆に歓迎されている様子がよくわかる。

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映画「ミッション:8ミニッツ」、ショッキングなSFミステリーアクション!

2011-11-11 17:44:17 | アメリカ映画
「ミッション:8ミニッツ」、これ原題っぽいが日本題名、原題は「Source Code」。

で、シカゴ郊外で列車大爆発が起こり、さらに、シカゴでも大爆発が起こるという予告がある。

そこで、政府の極秘ミッションが始動する。

アフガン戦争で死亡し、脳内だけ生存している大尉が選ばれる。

そして、爆破8分前の列車の乗客の一人に脳内潜入し、爆破犯人を捜し出そうというもの。

ただ、8分と時間が短いが、8分が過ぎると爆発が起こる。大尉は、実験室のようなところで、息を吹き返す。

そしてまた、指令を受けて潜入する。今回は、前とは違って少し進歩する。

そして徐々に核心に近づき、目標を達成する。

ただ、その間にいろいろやり取りがあったりして、

もうかなり混乱する。

もうこうなれば、SFミステリーとして状況を楽しむだけだ。

でも結構それでも面白い。

「映画通ほど騙される」の言葉に騙されるな。

でもラストはまた微妙だ。
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映画「ラビットホール」、4歳の息子を事故で無くした夫婦の切ない物語。

2011-11-10 19:14:06 | アメリカ映画
まあ、楽しい映画ではない。

飼い犬を追いかけ飛出し事故で4歳の息子を亡くしてから8か月。

まだ傷いえやらぬ夫婦から物語は始まる。

妹の妊娠すら素直に喜べない妻。

夫は、息子の生前のビデオを見て懐かしんでいる。

二人は、同じく肉親を亡くした人たちの癒しの会に参加しているが、

神に救いを求める人たちと意見をことにするといって、さっさと帰ってしまう妻。

そして二人の夫婦関係は、妻の拒絶にあってしまう。

さらに、妻の母親にも長男を亡くした痛手があった。

ただ、物語は丁寧に描かれ、妻役のキッドマン、夫役のエッカートが好演し、二人の気持ちが痛いほどわかるように描かれる。

特に、後半まじか、夫婦の決定的ないいあいがすさまじい。

実際に、子供を亡くした人たちにとっては痛いほどわかるような映画だ。

そして、妻は、偶然会ったこどもの加害者との交流、家にある子供の遺品を片づけること、妹や親戚との出合いを通して徐々に癒されていく。

一方夫も、癒しの会で知り合った女性とドラッグをわけあい、危うい関係を予感させるが?

実に淡々とした映画だが、見終わった後も尾を引くじんわり感がある。語られるセリフに重みがある。
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映画「ステキな金縛り」、幽霊が裁判の証人に?

2011-11-09 18:17:14 | 日本映画
まあ奇想天外な話だ、幽霊が裁判で証人になるのだから。

そんな奇想天外な映画を、三谷幸喜は自信を持って面白いでしょうと進めている。

でも、やはり無理があったのでは。

舞台ならいざ知らす、映画なんだから。

まあ、出演者の豪華なこと、これは三谷さんの仁徳かな。

でもおかげで、いろんな場面で、出演者に気を使い、ばれないようで、ばれる仕組みを作るのだから。

そっちのほうに一生懸命になって、肝心の裁判は?

深津さんは可愛いし、西田さんはざんばら髪で頑張ってるし、

でも、一部のひとしか見えない幽霊って、どうなの。

さらに、幽霊のコーディネーターだとか、山伏まで出てきて、こりゃまた。

幽霊といえば、殺された当事者に出てもらえばって、すぐ考え付かない?

冒頭に、殺人シーンが、これまた派手なシーンで、でもここでネタバレじゃない。

ということで、三谷ワールドは満開なのだが、やりすぎた気が、

まず長いよね。
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