ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ビル・カニンガム&ニューヨーク」、ファッションフォトグラファーのドキュメンタリー

2013-05-22 18:29:30 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆
    ファッション好き ☆☆☆☆

ニューヨークの街中、自転車で軽快に走り回り、これはと見極めたファッショニスタをバシバシ撮りまくる。そして、雑誌へ投稿。

そんな陽気なおじさんビル・カニンガムの、生きざまを描いた映画。

題材が題材だけに、全編イーセチック、芸術的。

それぞれに撮った写真が、雑多に並べられているようで、それなりの審美眼が。あっと目を引くスタイルの出来上がり。

彼を知る人々が、彼の人となりを語る。自由人だが、人に迷惑はかけない。

飄々として、落ち着いている。こった写真ではなく、今を切り取る写真。

そしてパリ。ファッションの本場、

本職のファッション写真の撮影、だが、ここでも自分のスタイルは変わらない。

2005年には、フランスの賞を受ける。そのパーティ、やはり嬉しそう。努力に報いられた賞はさすがにうれしいのだろう。こちらまでじんとくる。

84歳の現役。独身。

女について聞かれると、忙しかったとちょっと躊躇した発言。

ファッション界は、ゲイが多いが、それは否定した。

写真が恋人であり、伴侶なのだろう。

50年撮り続けたファッション。それと今を交差させた映像は人間の生きざまをえぐり取る。

ファッションで一本の映画。それは、ニューヨークとパリの街が主役でもあるからだ。

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「探偵はBarにいる2 ススキの大交差点」、ハードボイルド探偵ものです

2013-05-21 17:07:06 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

前作(1)が評判が良かったので、その続編。

冒頭、スキーの滑走場で、縄でくくられている探偵。やがてその縄が緩んで大滑走。

話は変わって、ショーパブでマジックをやっていたオカマのマサコちゃんが殺される。

探偵は、女性と遊びまくる。男向けのサービスか?オーバーな話。

だが、犯人は見つからず、探偵は調査をすることに、マサコちゃんの故郷室蘭へ。その帰りに何者かに襲われ、カーチェイス。といってもおんぼろ車で走りまくる。

まあ、ハードボイルドというから、アクションはつきもの、それにコメディタッチも交えて一応の出来。

特に、探偵の助手を務める松田龍平が、いつも肝心のところで助っ人に入る常道だが、結構身についてきた。

今回は、話が政界がらみで、オカマ同士とか、姉妹とか、暴力団とか、お膳だては賑やか。

種明かしはあっさりだが、おかずがたくさんあって楽しめる。

大泉洋の探偵は、磨きがかかってきた。


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「どんずまり便器」、題名からして、ちょっと引いてしまう。

2013-05-20 15:59:15 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
    変わった映画好き ☆☆☆

この題名で、一般の人は見たいと思わないだろう。

それが狙いの題名か?(どんづまり でなくて どんずまり)

R18、放送禁止用語はストレートにぼんぼん。

でもこれ若い女性監督(小栗はるひ)の作品。

そして主人公も女性。菜葉菜さんが好演しています。

ラスト、女性のあそこをみた子供が、合掌する。まあ、そんな映画だ。

傷害事故で刑に服していたナルミ。唯一の家族弟のもとへ帰るが、そこには、弟の恋人がいた。

父母が死んだあと、弟と二人暮らし、性的な秘密も共有していた。

そんな、ナルミは、妊娠、トイレでの堕胎を経験していた。

ナルミは、精神的に病んでいた、暴力事件を起こし、療養所に入ることになるが、やはり、さみしい。

このどうしようもない寂しさが伝わってくるところにこの映画の良さがある。それは、現代の悩みに通じるからだ。

題名とは裏腹に、ずしんと来る映画ではある。
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「ターゲット 陰謀のスプレマシー」、殺しの標的にされた元FBI捜査官!

2013-05-19 17:18:11 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

限定劇場公開。有名俳優が出ていないのががんか?

面白い活劇で、題名がもじっているようにマッドデイモンの「ボーンスプレマシー」に似た逃走劇。

主演のアーロンエッカートは、「ラビットホール」や「ラム・ダイアリー」に出ているが、アクションスターとしては無名。

昨日まで出勤していた警備会社職員、娘と一緒に会社を訪れるも、突然会社がなくなり、親会社を調べていくうちに、同僚に危うく殺されかける。そして、自分が暗殺の対象になっていることを知る。

それから、娘と二人の逃避行、カーアクションあり、銃撃戦有のサスペンスな展開。

娘との逃亡は、ほかにも映画はあるが、親子愛で、最後まで引っ張っていく。

元FBI捜査官で、それだけ武術にたけ、エッカートは、優しそうに見えるが、結構傷を負いながら奮闘している。

娘の誘拐劇もあり、最後は、自らこしらえた自爆装置が効果を発揮。

ラストまで引っ張っていくサスペンスは確か。
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「ラストスタンド」、シュワルツネガーのB級アクション活劇です

2013-05-18 16:51:57 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆
      シュワルツネガーファン ☆☆☆☆

シュワルツネガーさん、知事を辞めたらやっぱり映画か。

10年ぶりとはいえ、なかなか冴えわたっています、所々で弱音を吐くのも愛嬌です。

麻薬王コルテスを護送中に逃げられ、メキシコへ国境越えされる、FBIの間抜けな映画です。

それを、国境の田舎町を警備する、退職保安官が阻止するという、無謀な決戦が待っています。

で、その保安官がシュワルツネガーで、元ロス市警の精鋭部隊員。老いたりとはいえバリバリの戦闘員です。

一方、麻薬王は、味方に助けられ、人質を取って、やすやすと脱走。MAX時速400km出る1000馬力のシボレー・コルベットZR1で逃げまくるので、ヘリすら追いつけない状況。

FBIは、ここぞと検問を張るが、ことごとく突破されてしまう。

シュワちゃんのいる街は、普段は物静かな街だが、国境近くにある。

ただ、街道沿いではないので、FBIも眼中にない。

ところが、敵は川に橋を渡して外車で突っ切ろうという魂胆。

シュワちゃんは、周りの素人さんたちを仲間に入れてこれを阻止しようと作戦を立てる。

見どころは、街中の銃撃戦、コルベットZR1と赤いシボレーによるカーチェイス、最後の橋の上での肉弾戦。

車、銃、1対1の肉弾戦と、見どころをしっかり押さえたB級ベストです。

監督は、韓国人のキム・ジウンです。シュワルツネガーあっての映画でした。
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「つなぐ」、たった一度だけ死者と合わせてくれる人、ツナグの話です

2013-05-17 16:58:28 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
   死者とつながりたい人 ☆☆☆☆

一生にただ一度だけ死者と会わせてくれる、そんなツナグ(使者)の物語です。

両親を亡くし祖母と住む高校生の歩美。祖母は、先祖から受け継ぐツナグだ。

祖母は、歩美にツナグをさせようと、見習いをさせる。

そしてツナグ、3組の物語。

土地を売ろうとするが、権利書が見当たらず、母にその場所を聞きたいという息子。ガンで死んだ母にガンの告知をしなかったことを悔いていたが、母はそれは息子の優しさだとやさしく諭す。八千草薫が実にいい味を出している。

高校の演劇部で仲良しの女子高生。ただ、主役を巡って争いが、そして、凍てつく日水道を出しっぱなしにして友人を懲らしめようとする。ためにその友人は交通事故で死ぬ。それを謝りたくて会うが、結局二人の仲は戻る。

7年前に分かれた恋人、もう一度会って本当のことが聞きたい青年。会って二人は愛を確認しあう。

歩美は、この三つのストーリーを祖母の助手として立ち会う。だが彼も、両親の死についてツナグを必要としていた。

歩美を演じた松阪桃季は、第22回日本映画批評家大賞で男優主演賞を得ている。

ただ、ツナグを必要としない私には、ちょっと絵空事に思えた。

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「ヒドゥンフェイス」、男と女のホラー調ミステリーです。

2013-05-16 17:43:34 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

ヒドゥンフェイスってわかりにくい題名。訳すと「隠された顔」なんだけど。

スペインに住む交響楽団の指揮者、コロンビアに招かれて、恋人とともに移住。郊外にぽつんと建っている、ナチスの残党だったという人物が所有していた別荘を借りて住むことに。

この指揮者、惚れっぽいのか、楽団のヴァイオリニストに色目を使い、恋人とけんか、恋人はメッセージを残して行方不明に。

悲しみに暮れて、一人酒を飲んで酔いつぶれ、バーの店員とねんごろに。

そして二人がベッドインした別荘で、不可解な出来事が。

この辺はホラー調。

だが、後半一転して、指揮者と恋人のなれそめから話は進む。

惚れっぽい男と、彼を巡る三人の女のつばぜり合い、やはり女は怖い。巧みな演出で、現実的なホラーが生きている。

鏡や水を使った演出。そして出てくる女は皆美人。

2人はヌードをさらす。

危ない映画だが、結構展開は面白い。

  
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「図書館戦争」、近未来、焚書を防ぐ図書隊の活躍!

2013-05-15 18:15:47 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
     図書好き ☆☆☆☆

有川浩原作の映画化。

人権を侵害する表現の取り締まりを目的とした「メディア良化法」が施行され、それに対抗して図書館を守る図書隊なるものがある。

映画は、高校生の時、図書隊に好きな本を救ってもらった、純な女子が、図書隊を志願。入隊を果たす。

前半は、自衛隊を模した図書隊の訓練風景で、新入りの女子隊員は結構しごかれる。

そのしごきの上官にどこか憧れる女子隊員。この辺は、青春ドラマだ。女子隊員は、特殊部隊に抜擢される。

後半は、私物の図書が図書館に寄贈されることになり、これをメディア良化委員会が阻止しようと攻撃を仕掛けるという話。

現代の日本で、内戦ということは考えにくい。その点で、もうこの映画に嘘があり、あとは、フィクションの世界ということに。

ただ、実戦シーンは、主役の岡田准一の武闘能力もあって、結構見せるシーンになっている。あたかも、イラクなどの実践シーンぽく、銃撃シーンがあり、果ては、主役同士のガチンコ勝負と、日本映画にしてはよくできた戦闘シーンだ。

一方の、ラブドラマは、ちょっと身長の低い男との組み合わせで、ヒロインの榮倉奈々は、結構すがすがしく、さばさばシーンがすてきだ。あこがれの王子様とのマッチングも、適度な距離を保ち、いい雰囲気だ。

基地司令の石坂浩二が、貫録でいいセリフを吐いています。
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「ボス その男シヴァージ」、ラジニカーント主演の痛快インド映画です。

2013-05-14 19:18:56 | 映画
おススメ度 ☆☆☆
   インド映画好き ☆☆☆☆

あの痛快インド映画「ロボット」のメンバーによる作品。しかも、それ以前の映画。

インドの国民的俳優ラジニカートンは、おん年60歳を超えていますが、この若々しくエネルギシュはどこから出るのでしょうか。

相変わらず、インド舞踊によるダンスシーンの圧巻は、素晴らしいものですが、おかげで3時間を超える作品です。

題名にあるシヴァージは、実在の人物だそうですが、映画は、思いっきりデフォルメされています。

アメリカで成功して、インドで病院や学校を建て、貧しい人々を救おうとしますが、わいろの世界で、政治に利用され、やっと建てた病院なども破壊されてしまいます。

一方で、結婚の話が出て、ある寺院でみ染めた女性に恋い焦がれ、家族ぐるみでストーカー。
その辺がインド映画らしく、ダジャレの連続。そして恋のダンス。

一度は、監獄に入れられたシヴァージが、禿げ頭になって帰ってきます、そこからはあっと驚くアクションの連続、お札が空を舞う大アクションです。

インド映画のエネルギシュに引き込まれます。

「ロボット」ほど、奇想天外ではありませんが、同様な仕掛けが随所に見られます。

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「ハッシュパピー バスタブ島の少女」、黒人の少女のたくましい演技!

2013-05-13 18:00:43 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

バスタブ島というから南の島かと思えば、アメリカルイジアナ州。川の向こうには工業地帯が。

でも、この映画6歳の少女の語りからすれば、ファンタジーなのだ。自然と環境そんなテーマも予想され、社会の厳しい現実が描かれ、ある意味風刺的でもある。

低予算、若い監督、それらは実験映画を予想させる。

だが、素人俳優の少女とその父。見事な演技。飲んだくれの父親は娘に厳しい。それは自らの命を予感しての厳しさだ。

そして襲ってくる大台風。島は水浸しに。そして父は瀕死に。残された娘は必死に生きるしかない。

海に出て、不思議な体験。それは竜宮城のよう。母親らしき人にも抱きしめられる。

でも、大きな怪獣との格闘シーンで少女は立派に大人になっていた。ある意味宮崎ワールドっぽい。

史上最年少のアカデミー女優賞ノミネートのクワベンジャネ・ウォレス。その自然な演技で、怪獣をもしり込みさせる、力強さ。彼女なくてこの映画はない。
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