ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ザ・ウォーク」、ニューヨークのワールドトレードセンターで命がけの綱渡りを敢行した男の物語

2016-02-03 17:43:59 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

ただし、高所恐怖症の方は不向き。

まあ、この映画は劇場で、それも3Dで見ることをお勧めします。

なにしろあの、3.11で破壊された有名なワールドトレードセンター。

1974年、当時世界一の高さを誇った ワールド・トレード・センター。その高さ411m 地上110階。

建設され、まだ公開される前の段階で、無断で、強引に押し入り、二つのビルにロープを渡し、その上をバランス棒を持って渡る、

それを実際に行った人物がいた。フランス人の大道芸人フィリップ・プティ。

彼は小さい頃から大道芸にあこがれ、この偉業を成し遂げたが、現在も健在。

そんな実話を、ロバート・ゼメキス監督が映画化。

現在の、最高技術をもって、見事な3D映像を作り上げた。

3Dでこの場面を鑑賞出来る幸せ。それに尽きるのだが、

映画は、幼少のころからのプティの身体能力を見せてくれ、徐々に高所にならすわけだ。

そして、綱渡りには、そんなに時間を取らないが、その準備段階を丁寧に映画化。

へえ、こうして、綱を渡すんだと納得。

ジョセフ・ゴードン=レビットが、堂々と綱渡りの曲芸を見せてくれる。

道化のように、わざとな演技まで。

スポコンの前哨戦と、おなじみ恋愛事情まで、たっぷりたのしめる。
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「雪の轍」、トルコの世界遺産カッパドキアを舞台に繰り広げられる人間ドラマ

2016-02-02 19:40:40 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆☆

文学(チェホフ、ドフトエフスキー)好き ☆☆☆☆☆

トルコ・フランス・ドイツ合作

196分の大作であり、会話劇が主体の映画なので、興味のない方には不向き。

2014年・第67回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞。

トルコのカッパドキアは、この映画を見ただけでは分からない。やはり実際に、この景色に触れないとその偉大さは感覚的にわからない。

トルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン演出、チェホフの短編小説を題材に描いている。

カッパドキアの岩肌を利用したホテルのオーナー、アイドゥンの物語。

先祖伝来の財産で裕福、演劇を目指すが、今は隠居の身。「トルコ演劇史」を執筆中。

若き妻と、出戻りの妹と生活している。ホテルの隣の洞窟に書斎を作り住んでいる。

そんな男を非難する、出戻り妹と、妻の行為をなじり続ける夫。この辛辣な会話劇は、人生のドツボを突いていて引きずり込まれるやもう目が離せない。

そして、所々に挟まる鮮烈な映像、カッパドキアの不思議な風景、高原を疾走する馬。

ラスト近くは、一面雪景色。

一旦は、イスタンブールへ逃げ出すと言いながら、舞い戻る。

そこにどんな変化が。

じっくり鑑賞すると、宗教的でもあり、人生観であり、平和感である。

見終わった余韻は、そこで初めて、涙がこぼれる。

それはなぜか、人間は結局は孤独だからだ。特に、傲慢で人を押さえつけてきた男にとっては。


下の写真は、壮大なカッパドキアの一場面





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「プレミアム・ラッシュ」、ニューヨークを疾走するバイクメッセンジャー!

2016-02-01 17:51:58 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

自転車好き、ジョセフ・ゴードン=レビット好き ☆☆☆☆

但し、ノーブレーキバイクなど、違法走行の嫌な人には向きません。

これだけ面白くて、快適な映画が、小規模劇場公開なのは、多分そのせいだろう。

何しろ、ニューヨークの街中を、自動車ものかわ、すいすい走り抜けてしまうのだから。

今上映中の「ザ・ウォーク」で、素晴らしい身体能力を見せるジョセフ・ゴードン=レビット、この映画でも、傷害事故を起こしながらの危険な自転車走行を見せるのだから。

話は単純、上映時間も91分と手ごろ。

中国人留学生の不正なチケット購入から始まる危険メッセンジャーだ。

これにからむ、悪徳警官マンデーに扮するマイケル・シャノンが不気味。

それにしても今のメッセンジャーは、最短コースをパソコンで、検出してしまうのだから便利。

ニューヨークの混雑をすいすいと走り抜ける快感は見事。
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