ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密」、"印象派"の誕生に大きく関わった女性画家モリゾ

2016-02-13 17:18:26 | フランス映画




おすすめ度 ☆☆☆

とくに、マネなどの絵画に関心のある方向け。

マネがモデルにした美人画家の半生を描いているので、その向きの興味のない方には退屈。

当時のフランスで県知事もした父親の元、姉妹は絵画を学習していた(モリゾは妹)。

そして、絵画展に出品。

妹は姉が合格してなぜ、私が見たいなプライド。

その彼女が、マネにモデルを頼まれてから、腕を上げていく。

普仏戦争がはじまり、その間もモリゾは田舎で絵を描き続ける。

マネの名に隠れてあまり有名でないモリゾを題材に当時の画壇の雰囲気を丁寧に描いていく。

結局、マネとは結婚までいかないが、マネの弟と結婚している。

カメラマン出身の監督だけに絵がきれい。

モリゾを、マリーヌ・デルテルムが演じている。

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「俳優 亀岡拓次」、脇役安田顕が初主役。そこで、脇役俳優を演じる

2016-02-12 19:32:40 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

戌井昭人による小説「俳優・亀岡拓次」を横浜聡子監督が映画化。

脇役俳優亀岡拓次の日常を描いた作品。

脇役ゆえの悲喜こもごも。

123分の作品だけに、ちょっとけだるさにうんざりする人も。

でもはまってしまうと、拓次のキャラにひかれていく。

この人がぴったりと言わしめる安田顕が主演。

37歳独身。

趣味は酒のぐうたら人生。でも、ロケのため各地を転々。

演劇にも挑戦。

そんな彼が、ロケ先の長野県諏訪市の居酒屋で、女主人に出会い、心惹かれる。

そして、花束を持って訪れるが、彼女には子供が。そんな切ない恋物語。

女主人には麻生久美子。

そのほか、山崎努、三田佳子、染谷将太、工藤夕貴、新井浩文、宇野翔平らベテラン勢ぞろい。

映画の裏話的なところも。
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「暴動 バトル・プリズン」、リベンジ監獄アクションです。

2016-02-11 18:43:49 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

アクション好き ☆☆☆

限定的劇場公開

ドルフ・ラングレン、チャック・リデル、マシュー・リーズという肉体派俳優が共演。

ドルフ・ラングレンは、空手家で、アクション俳優。

チャック・リデルは、空手家で、総合格闘技のチャンピオンで俳優。

マシュー・リーズは、イギリスの舞台俳優。

ドルフラングレンは、出演本数も多く、ファンも多いが、この映画では、脇役でいいとこをちょこっと持っていっている。

チャックリデルは、悪役で主役と対戦。

結局、主役は、マシューリーズ。

元刑事で家族を殺され、そのリベンジのため、罪を犯し入獄している。

ただ、この刑務所、最低で、悪の大物を抱え、のさばらしている。

お蔭で、主人公は、常に敵に襲われるという惨状。

最後は、女囚まで巻き込んでの大暴走。

まあ、アクションはド派手だ。

だが、所詮B級映画。

主人公のキャラがいまいち魅力的でないのが傷。
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「あの日のように抱きしめて」、ナチスのせいで顔を失った女性の叫び

2016-02-10 18:46:23 | ドイツ映画
おススメ度 ☆☆☆

シリアス恋愛ドラマ好き ☆☆☆☆

「東ベルリンから来た女」のクリスティアン・ペッツォルト監督と主演のニーナ・ホス、共演のロナルト・ツェアフェルトが再タッグを組み、ナチスの強制収容所で顔に大怪我を負った妻と、変貌した妻に気づかない夫の愛の行方を描いたサスペンスドラマ。

1945年ベルリン、ネリーは強制収容所から奇跡的に生き残ったものの顔に大きな傷を負い、再生手術を受ける。

過去を取り戻すため夫を探し、見つけるが、夫は自分を認識してくれない。

そればかりか、遺産相続のため妻を演じてくれという。

夫は自分を愛してくれていたのだろうか。

ヒチコックの「ままい」を思い起こさせるサスペンス。

そのギリギリの展開は、ラストまでもつれこむが、

ラストの展開は、見事。

そのためにそれまでの展開があったのかとも思い起こされる。

ナチスの残虐さは、このロマンスの舞台に過ぎない。
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「ブラック・スキャンダル」、ジョニーディップが世界で二番目に怖い男を演じてます

2016-02-09 19:28:56 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆


R15+ です。

ジョニー・デップがFBI史上最高の懸賞金をかけられた実在の凶悪犯ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーを演じています。

FBI捜査官ジョエルと幼馴染だったことから、二人は密約、相手のイタリアンマフィアを撲滅するために手を結びます。

ホワイティの情報で、イタリアンマフィアを検挙出来、ジョエルは表彰されます。

ホワイティには、弟がいて、州の上院議員。ジェルとも友達で、この密約に手を貸します。

まあ。実録なので羽目は外せませんが、ジョニー・デップのやくざぶりはどうに入っています。

ほぼ禿げあがった頭と皮シャン。そして冷酷な殺し。

主役が殺しまくる映画なので、あまり気持ちのいいものではありません。

後半、こわもて検事が出てきて、彼らをやっつけるのですが、主人公に思い入れがあってこれも面白くありません。

というのも、ホワイティは、実に家族思いなのです。

ギャング映画で、スカッとしたい方は期待外れです。

役者たちの演技に酔いしれるのがいいでしょう。

ラスト、本物のホワイティが出てきます。
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「チャップリンからの贈りもの」、チャップリンの遺体誘拐事件、実話の映画化

2016-02-08 18:20:51 | フランス映画
おススメ度 ☆☆

チャップリン好き ☆☆☆

チャップリン、言わずと知れた喜劇王。この映画にも何シーンか出てくる。

チャップリンは、1977年のクリスマスの朝、88歳でなくなった。晩年はスイスで暮らしていたので遺体は、レマン湖のほとりに埋葬された。

もう、チャップリンの映画は、古典映画となってしまった。現代ではほぼ忘れられた存在だ。

この映画は、チャップリンの家族も応援している、チャップリンオマージュ映画だ。

古いといえば古い感じの映画だ。

1978年、実際に墓泥棒は存在した。

本映画は、それを題材にしている。

話は単純なので、それをどれだけオマージュとして昇華しているかだろう。

移民の貧しい二人が主役の映画。

いささかドジな誘拐劇。

妻の医療費が払えなくて、やむなくかかわった人情劇。

ちょっと、テンポがゆっくりしているので、間延び感が。

でも、チャップリン好きにはいい映画かも。
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「さらば あぶない刑事」、10年ぶりに帰ってきたアブデカ、今回で終わりか?

2016-02-07 17:36:42 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

アブデカ好き ☆☆☆☆

横浜、港警察署捜査課の刑事コンビ、鷹山敏樹(タカ、舘ひろし)と大下勇次(ユージ、柴田恭兵)の破天荒な活躍を描くサスペンスアクション。

1986年のテレビシリーズからスタート。足掛け30年に渡ってテレビシリーズ、劇場映画など累計80作品以上が製作される人気シリーズとなった。

そして今回、10年ぶりのアブデカシリーズ。

だが、演じる舘ひろし65歳、柴田恭兵64歳、色を添える浅野温子54歳。

そして、監督は村川透、78歳。

そこで今回は、退職五日前という設定で、老いをカバーしている。

だが、役者魂!はさすが、タカ、ユージとも、精一杯のアクション、特にバイクアクションを繰り広げる。

監督や脚本が、シリーズを引き継いでいるので、昭和色が濃いのなんて。

それに相手役が吉川晃司。謎の日系人キョウイチ・ガルシアを演じ、国際色豊か。

横浜の港湾局も協力。日本映画にしては大掛かりなマフィア映画だ。

ニュージーランドロケも敢行され、ニュージーランド航空が協賛。

モデルの菜々緒が、若手として参加。

脇役たちもおなじみで、安心して見ていられる。
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「コングレス未来学会議」、技術革新でスターはお払い箱!

2016-02-06 18:36:42 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆

SF映画好き、西欧アニメ好き  ☆☆☆

イスラエル・ドイツ・ポーランド・ルクセンブルク・フランス・ベルギー合作

「戦場でワルツを」で衝撃的なアニメを撮ったアリ・フォルマン監督作品。

今回は、現実社会と理想社会が描かれる。

40を過ぎた、往年の名女優ロビン・ライト(ロビンライトが演じる)。CGの契約を求められる。

すなわち、全身をスキャンされ、今後はそのCGで映画化されるというのだ。一番美しい時代そのままに。

はじめは断っていたが、難病の息子のために引き受けることに。

それから20年、コングレス未来学会議に招待される。

が、そこに入るには、ある薬品を飲んで、アニメで登場する必要があった。

そこは、往年のハリウッドスターたちが、アニメとして登場。

疑似恋愛などもすることに。

だが、息子への愛を捨てられないロビンは、再び現実へ戻るのだが。

現実とアニメ、これが混在し、アニメ世界はまた摩訶不思議、西欧アニメはちょっと稚拙にも見えるが。

ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムによる小説「泰平ヨンの未来学会議」をアニメーションと実写を交えて映画化。

そこここに、ハリウッドに対する皮肉も込められて奥が深い。
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「ピクセル」、ゲームクリアか?全滅か?

2016-02-05 19:26:20 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

クラシックアーケードゲーム好き ☆☆☆☆

クラシックアーケードゲーム、すなわち1980年代に流行したテレビゲーム。

パックマン、ドンキーコング、ギャラガ、スペースインベーダーなどが、スペースインヴェーダーとしてやってくるのだ。

インドのタージマハールがあっけなく瓦解するなど、大パニック。

冒頭、1980年代、ゲームが盛んな頃、そのチャンピオンを決める大会があった。

惜しくも敗れたウィルが、大統領と友人なこともあって、このインヴェーダー退治に加わる。

NASAがこのゲーム類を地球外生命体に届けたのがそもそものはじまり、

それを、地球からの宣戦布告と誤解した地球外生命体が攻撃してきたというのだ。

まあ、いろんなゲームが出てきて、カーチェイスやゲームそこのけの大活劇。

最後は、キングコングの登場で、昔のゲーム対戦にごまかしがあったことが発覚。

キングコングを倒してハッピーエンド。

まあ、ゲーム話なので、それを楽しむ分にはOK。
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「消えた声が、その名を呼ぶ」、喉を切られ声を失った青年が追い求めたものは?

2016-02-04 18:42:11 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆☆

シリアスな映画好き ☆☆☆☆

アルメニア人はおなじみでない。

まして、アルメニア人虐殺事件など知る由もない。

だが、この映画は、根底にこのアルメニア人虐殺事件がある。

時は、1915年、アルメニア人である、鍛冶職人のナザレットは、イギリスとトルコが戦闘状態にある中、トルコ軍に徴用され、砂漠のようなひどい状況で作業する中、突如、対面させられ相手の首をかき切るように命令される。

全員が死体になったその中、かろうじて生き延びるが、喉をかき切られたので声が出ない。

そしてとりあえず難民キャンプ目指して、砂漠の旅。

キャンプで、はじめ家族は全滅したと聞くが、やがて、娘たち(姉妹)が生存しているとの話を聞く。

俄然勇気を出し、レバノン、キューバ、そしてアメリカに渡ってさらに北上していく。

旅物語のようだが、それは旅というにはあまりにも過酷。

声が出ないばかりでなく、言葉は通じないは、文化の違い、まして、アルメニア人。

キリスト教信者だが、神は救ってくれない。

必死の逃避行は、あまりにも過酷。ただ一筋の光は、家族だ。

見知らぬ国の物語だが、その過酷さにはショックを受ける。

そして、ラスト。アルメニア人も神ではなかった。
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