ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「不倫の果て」、主演のアンナ・チポフスカヤが美しい!

2019-03-06 11:44:59 | ロシア映画

おすすめ度 ☆☆☆

劇場未公開

官能映画

原題は「恋人」だが、ダブル不倫の話。

女子大生ニーナは、教授といい関係になり結婚。

中国語が専門の教授は、通訳やガイドをアルバイトにしている。

教授の紹介で、

銀行の重役の通訳を担当、重役は一目見て、不倫に走る。

重役は、結婚しており子もいるが、現状に飽きているので、部屋を借りて、不倫三昧。

ニーナに扮するアンナ・チポフスカヤが美人で、全裸シーンやセックスシーンは見所。

普通のラブストーリーの展開で、終りまで、飽きさせない。

アンナ好きにはたまらない映画だろう。

ラストのニーナのセリフ「不倫は病気」はいい得て、妙。

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「グリーンブック」、アカデミー、ゴールデングローブダブル受賞の納得良作!

2019-03-05 16:38:56 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

良質な映画好き ☆☆☆☆☆

1962年。ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。

南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。

1962年といえばアメリカ南部の人種差別的な法律ジム・クロウ法がまかり通っていた時代。

シャーリーは、黒人でありながら、9歳でレニングラード音楽院の生徒となり、18歳でボストン・ポップス・オーケストラにてコンサート・デビューを飾るなど、生粋のエリート。

一方、トニーは、イタリア系で、家族や親せきもフランク。用心棒を務めるだけあって、鼻っ柱も強い。

こんな正反対のコンビが、黒人差別の激しい、南部を旅するのだから、問題山積。

この映画は、実話に基づいており、トニーの息子が共同脚本者で、シャーリーが司法長官のロバート・F・ケネディに電話で助けを求めたのも、カーネギーホールに住んでいたのも、フライドチキンをめぐる2人のやりとりも本当のこと。

ラスト近く、黒人お断りのレストランを後にしたシャーリーが、訪れた黒人バーで即興でジャズを演奏するシーンが楽しい。

黒人差別を扱いながら、ラブレター代筆のエピソードなど、心温まる映画だ。


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「HOSTILE ホスティル」、未知のクリーチャーがはびこる終末世界!

2019-03-04 17:35:22 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆★

SFホラー好き ☆☆☆

★ニューヨーク・シティ・ホラー映画祭2017 主演男優賞・主演女優賞・メイクアップ賞・最優秀SF賞・最優秀音響編集賞(撮影賞・脚本賞) 受賞

★南アフリカ・ホラー映画祭2017 最優秀映画賞 受賞

★トライシティーズ国際ファンタスティック映画祭2017 最優秀SF&長編映画賞 受賞

★トリエステサイエンス+フィクションフ映画祭2017 夜視覚効果賞 受賞

★ツーソン恐怖映画祭 最優秀ホラー映画賞2017 受賞

など各国で話題に。

未知のクリーチャーがはびこる終末的世界を舞台にしたヒロインのサバイバルを、超自然的なドラマやロマンスなどを盛り込み描くフランス製サバイバルホラー。

爆発的な伝染病によってわずかな人類だけが生き残った地球。生存者たちは過酷な状況下で食料とシェルターを求めてさまよっていた。

ジュリエットも、物資や食料を調達していたが、帰路、車が横転。足に重傷を負う。

助けが来ない中、未知の生物に遭遇。必死に抵抗を試みるが。

そんな中、まだ地球が正常だったころ、ある男に出会い、子供出産にまで至ったた出来事を思い出す。

二つのシーンが並行して描かれ、やがて、ラストでつながるのだが。

クリーチャーが、まさに人間ぽい。

愛の物語ともいえるが、そうだとしたら、なんとも悲しい物語だ。

 

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「ニッポン国VS泉南石綿村」、石綿訴訟を追って8年!

2019-03-03 17:52:06 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

ドキュメント好き、石綿訴訟に関心のある方 ☆☆☆☆☆

215分の長編である。  だが、それだけの内容が迫ってくる。

「ゆきゆきて、神軍」など数々の作品を生み出した原一男監督が、大阪・泉南アスベスト工場の元労働者らが国を相手に起こした訴訟の行く末を記録したドキュメンタリー作品。

原監督らしい、粘りに粘った大作だ。

明治時代から石綿(アスベスト)産業が盛んとなった大阪・泉南地域。アスベストの健康被害を被った石綿工場の元従業員や近隣住民たちが国を相手に国家賠償請求訴訟を起こした、いわゆる「大阪・泉南アスベスト国賠訴訟」。

公害訴訟は、大企業が相手の場合が多いが、本件は中小企業が主体、ましてや最近では、廃業が続く零細産業。

石綿は肺に吸い込むと、長い潜伏期間の末、肺ガンや中皮腫を発症する。国は70年前から調査を行い、健康被害を把握していたにもかかわらず、経済発展を優先し規制や対策を怠った。その結果、原告の多くは肺を患い、発症という"静かな時限爆弾"の爆発に怯え暮らしていた。

映画の前半は、健康被害に苦しむ人たちの、ありのままの姿を執拗に追いかけるカメラ。

そして、次々と死んでいく。まるで、死がわかっていて映像化したそんな悲惨な状態。

石綿工場で働く人たちは、在日韓国人であったり、仕事がなく流れ着いた人たち。いわゆる底辺の人たちだ。

かれらが意を決して、裁判を起こすも、裁判では負けてしまう。

なんともあくどい、裁判官とも取れるが、それが当時の日本の常識だったのかも。

それが、後半、裁判闘争に画面が移ると、今度は、訴えを阻もうとする勢力即ち国家との対決となる。

克明に描写されているので、役人の対応の仕方が如実に浮かび上がる。

最期は、塩崎厚労大臣の登場で、少しは緩和されるのだが。

劇中登場する患者たちの悲痛な叫びと病の苦しさは胸に迫る。

執拗に迫るカメラ、原監督の目は鋭い。

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「ハナレイ・ベイ」村上春樹原作の子を思う母の物語!

2019-03-02 17:17:00 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

村上春樹好き、ハワイ(サーフィン)好き ☆☆☆★

ハナレイベイは、カウアイ島にあり、ハワイ語で「三日月のかたちの湾」という意味を持つ、その名の通り、三日月シェイプの湾。

そこは、サーフィンの聖地でもあり、サーファーが訪れる。

主人公サチの息子は、サーフィンをしていて、サメに襲われ亡くなった。

遺体確認のため、ハワイに来たサチは、遺骨を持ち帰るが、手形は頑なに受け取らなかった。

そして10年後、息子の死を受け入れられず、毎年ハナレイベイにやってきていた

そこで、日本の青年2人と出会い、息子とダブらせる・

片足の日本人を見たという言葉を残して彼らは去る。

息子のことが忘れられず、海辺に立ち尽くすサチ。

やっと手形を受け取り、持ち帰る。

息子は嫌いだったといいながら、愛しているとも。

10年の歳月を経てやっと。

吉田羊が、ほとんど出ずっぱり。

97分の短尺だが、途中ゆったりしており、映画は長く感じる。

佐野玲於、村上虹郎が脇を固める。

自然の美しさは見事。

 

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日本アカデミー賞最優秀賞決まる

2019-03-02 08:49:44 | 映画

昨日、日本アカデミー賞発表会が開催され、最優秀作品賞が決まった。

「万引き家族」が八冠と独占状態。

「虎狼の血」も、主演男優賞はじめ4冠と健闘。

「カメラを止めるな」も、話題となったが、編集賞と話題賞。

樹木希林さん、助演女優賞。会長特別賞も。

アニメーション部門は、細田監督の「ミライの未来」

▽受賞作品リストは下記の通り。

最優秀作品賞:「万引き家族
最優秀監督賞:是枝裕和(「万引き家族」)
最優秀主演男優賞:役所広司(「孤狼の血」)
最優秀主演女優賞:安藤サクラ(「万引き家族」)
最優秀助演男優賞:松坂桃李(「孤狼の血」)
最優秀助演女優賞:樹木希林(「「万引き家族」)
最優秀脚本賞:是枝裕和(「万引き家族」)
最優秀撮影賞:近藤龍人(「万引き家族」)
最優秀照明賞:藤井勇(「万引き家族」)
最優秀美術賞:今村力(「孤狼の血」)
最優秀録音賞:浦田和治(「孤狼の血」)
最優秀編集賞:上田慎一郎(「カメラを止めるな!」)
最優秀音楽賞:細野晴臣(「万引き家族」)
最優秀外国作品賞:「ボヘミアン・ラプソディ
最優秀アニメーション作品賞:「未来のミライ
新人俳優賞:上白石萌歌趣里平手友梨奈芳根京子伊藤健太郎中川大志成田凌吉沢亮
話題賞:作品部門「カメラを止めるな!」、俳優部門:伊藤健太郎(「コーヒーが冷めないうちに」)

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「盆唄」、福島県双葉町の盆唄、ハワイ、富山と物語は広がる!

2019-03-01 17:37:08 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

ドキュメンタリー好き、ルーツをたどる好き ☆☆☆☆

東日本大震災から4年が経過した2015年、避難所生活を送り続ける双葉町の人々は、先祖代々守り続けていた伝統「盆唄」消滅の危機に心を痛めていた。そんな中、100年以上前に福島からハワイへ移住した人々が伝えた盆踊りが「フクシマオンド」として現在も日系人に愛され続けていることを知る。

福島の被ばくから、話は発展して、ハワイへ。なんとハワイに福島から移住した人たちがいて「盆唄」を継承していた。

双葉町の盆唄のベテランたちが、ハワイへ、本場の盆唄を教えに行く。

そこで、映画は、ハイ移住の人たちの苦労を物語る。

一方、国内では福島に移住してきた富山の人たち。彼らが盆唄をもたらしたのだ。その先祖の話にまた立ち止まる。

福島の地震、津波、原発事故、その現実が、過去の移住者たちの姿と重なる。

盆唄という歌を通して、ヒストリーが語られる。

ハワイでは、昔の日本の唄が懐かしく歌い継がれていた。

そして、ラストは、避難先で、いくつもの盆唄組が参加する盆唄大会が催され、締めくくりは双葉町の盆唄。

盆唄は、日本のルーツだ。

 

 

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