おすすめ度 ☆☆
フランスノワール映画好き ☆☆☆
フランス・ベルギー合作
経営する会社の不振で経済的に追い詰められた主人公は温室効果ガスの排出量取引に目を付け、法の抜け穴を突き荒稼ぎを始めるが
主人公がグスなので、乗れない。
パリ議定書が出てくる、アイデア犯罪だが、景気後退や格差問題、そして移民問題等、社会派サスペンス・テイスト強めに描いてます。
ギャング、警察、義父などが絡んで、話は予想外の方向に展開していく。
ジェラール・ドパルデューが貫禄を見せています。
おすすめ度 ☆☆
フランスノワール映画好き ☆☆☆
フランス・ベルギー合作
経営する会社の不振で経済的に追い詰められた主人公は温室効果ガスの排出量取引に目を付け、法の抜け穴を突き荒稼ぎを始めるが
主人公がグスなので、乗れない。
パリ議定書が出てくる、アイデア犯罪だが、景気後退や格差問題、そして移民問題等、社会派サスペンス・テイスト強めに描いてます。
ギャング、警察、義父などが絡んで、話は予想外の方向に展開していく。
ジェラール・ドパルデューが貫禄を見せています。
おすすめ度 ☆☆☆
インド独立に関心のある方、英国総督に関心のある方 ☆☆☆☆
宗教対立の話など、日本人には疎い話なので、関心はまちまち。
マウントバッテン卿、実は、日本と戦った英国の将軍です。
一時は、日本に押されまくりでしたが、最後は勝利した粘りの将軍です。
その彼が、インド独立の命を受けて総督に就任。独立機運の高まったインドの独立を成功させるのですが、すでに、チャーチルによって、パキスタン独立の密約がされており、まさにしりぬぐいの感あり。
ネール、ガンジー、ジンナーらと協議を重ねるが、独立機運が高まる中、暴動が各地で起こり、それを鎮めるべく、独立を急ぐ。
だが、無理に国境を線引きされたため、多くの住民が、移動を余儀なくされ、紛争に巻き込まれ、死んでいった。
映画は、一方で、宗派の違う男女の愛を独立の象徴として描く。
ロミオとジュリエット並みの悲恋物語だ。
冒頭、マウントバッテン卿の英国総督赴任の場面はまさに、王室貴族、豪華絢爛。(人々は貧しいというのに)
今も、インドとパキスタンの紛争は続いているが、両者は原爆保有国なので、怖い話だ。
インドにルーツを持ち、祖父母が分離独立の大きな影響を受けたというグリンダ・チャーダ監督がメガホンをとり、総督ルイス・マウントバッテンを「パディントン」のヒュー・ボネビル、ルイスの妻でインドへの愛情を示すエドウィナ役を「X-ファイル」のジリアン・アンダーソンが演じた。
おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
2D吹き替え版で鑑賞
第91回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞。ゴールデングローブ賞でアニメーション作品賞。日本の細田監督の「未来のミライ」を凌駕。
成功したスパイダーマンをアニメで描くことで前進。
スパイダーマンの見習い物語なのだが、ニューヨーク・ブルックリンの名門私立校に通う中学生のマイルス・モラレス。ちょっとさえない感じ。
そしてまだ見習い中に、当時の本物スパイダーマンが死んでしまう。
だが、幸いなことに、異次元から続々とスパイダーマンが結集。
おかげで、多文化、多人種の融合が図られ、叔父が悪の親玉であることを知り、闘う。
ただ、この映画、アニメにしたことにより、その表現の幅が広がり、画面の多様さで、圧倒的な美を演出する。
まさにソニーアニメ陣の勝利だ。
おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
クリントイーストウッド、88歳、まさにこの映画の年齢だ。久しぶりの自作自演。
87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。
シナリオのせいもあって、まさにわかりやすい展開。
家庭を顧みず、自らの趣味と実益に生きてきた男。おかげで家庭からは見放されている。
デイリリーという百合の花に入れ込んで一時は成功するも、時代の流れで事業に失敗。
運び屋を持ち掛けられ簡単に引き受け、金を手にする。次々に舞い込む以来。そのたびに金額が大きくなる。
自宅の建築から、戦友会の建物と、仲間たちに報いていく。
一方、旅先では、酒と女に明け暮れ、まさに青春がよみがえったよう。
この生きざまを楽しむかのようなクリントの名演技。
そして、ラスト近く、妻の危篤で、一転家族に引き込まれる。
従軍経験から、所々で見せる、やくざや警察相手の凄みをやだましの演技にもうならせられる。
家族が大事と、最後のご奉仕、あとは趣味に生きる晩年だ。
娘に扮するのが、クリントの実の娘で、現実のクリントも家庭奉仕。
おすすめ度 ☆☆☆
アメリカの政治に関心のある方 ☆☆☆★
ジョン・F・ケネディ大統領の陰に隠れてパッとしないジョンソン大統領にスポットを当てた映画。
ケネディ大統領の下、副大統領を務めていた地味なジョンソンが、ケネディ暗殺という突然の出来事で、大統領の椅子が転がり込んでくる。
当初、大統領候補(ケネディの対抗馬)として出馬したが、敗退、屈辱の元、ケネディの女房役に。
そこまではよかったが、突然大統領にといわれて、困惑するさまが、丁寧に描かれている。
焦点は。ケネディが推し進めていた公民権法(黒人の権利を大幅に認める法律)だ。
ジョンソンは、南部出身なだけに、基本この法案に反対だが、ケネディ死後、その意思を継ぐことにして、この法案成立に取り組む。
その辺の悩みと、一方で、大統領としての威厳を取り戻す過程が丁寧に描かれる。
どうしても、話が地味なので、興味がないとつらい。
ウッディ・ハレルソンが、第36代米大統領リンドン・ジョンソンを演じている。
おすすめ度 ☆☆☆
原作:「本屋大賞2017」にノミネートされた川口俊和の同名ベストセラー小説
過去のある瞬間に戻ることができる不思議な喫茶店の話。
過去は変えることができないとか、いろんなルールはあるが、とりあえず、過去に後悔を残してきた人たちが、過去に戻る話。
「夜行観覧車」「Nのために」「リバース」と湊かなえ原作ドラマ三部作でタッグを組み、素晴らしい結果を残した監督・塚原あゆ子さん。脚本・奥寺佐渡子さんによる映画化。
四つのエピソードが、それぞれ独立して描かれる。
最後の喫茶店員の話だけイレギュラーで、ちょっとこじつけっぽい。
有村架純、伊藤健太郎、波留、林遺都、薬師丸ひろ子、松重豊、吉田羊、石田ゆり子ら役者揃いなので、それなりに面白い。
特に、認知症の妻を抱えた夫婦の話が涙を誘う。
まあ、アイデア勝負の物語だ。
中国人の友人徐さん。
故郷瀋陽に帰った土産に、このお菓子をもらった。
天津名物らしく、ネットでも多くの種類が見受けられた。
以前、河南省からきた張さん(女性)が、自分で作ってきてくれたお菓子と同じ。
中国では、日ごろ食べられるおやつらしい。
ゴマ風味の少し硬い、ビスケット類。
おすすめ度 ☆☆★
ラブストーリー好き、黒人差別に関心ある方 ☆☆☆★
アカデミー賞・ゴールデングローブでは、助演女優賞を獲得。
「ムーンライト」でアカデミー賞を得たバリー・ジェンキンス監督作品。
これも黒人差別が根底にある作品だ。
幼馴染で相思相愛の二人。
だが、男性は、無実の罪で(強姦罪)で、刑務所に。
女性は、赤ん坊を身ごもり、鏡越しの二人が痛ましい。
刑務所で接見する二人と、愛をはぐくんだ二人のシーンが交互に描かれる。
非常にきれいな映画だが、間のテンポがゆるく、見るものを置いていきそうになる。
被害者の女性が、プエルトリコにいるということで、母が訪ねる。
だが、決定的証拠がなく、警官のいじわるな証言で救いはない。
だが、生まれ来る赤ん坊に一抹の光が。
おすすめ度 ☆☆★
ガザ地区に興味ある方 ☆☆☆★
パレスチナ・フランス・カタール合作
ガザで生まれ育った双子の監督タルザン&アラブ・ナサールの長編デビュー作
ガザ地区は、いまだに政情不安定。
イスラエルとパレスチナの紛争が根底にあるのだろうが、本作で争っているのは、ハマスとマフィア。
まあ、よくわからないが、美容室の外は、戦闘が行われているということ。
話の大半が、美容室に集まる美容師と助手、それにお客さん。合計13名。
この人たちの密室劇で、なかなか緊迫度があるが、演劇嫌いには不向きの映画だ。
何しろ、女たちのそれぞれの事情が絡んで、停電というアクシデントもあって、話にも緊迫度がある。
ラスト近くで、外に出るが、そこはまさに戦場。
こんなとこで美容室とは、恐れ入る。
おすすめ度 ☆☆☆
ドロドロの恋愛映画好き ☆☆☆★
アメリカ・イギリス合作 R15+ 濃厚なセックスシーンがあります
17世紀のオランダ。
チューリップフィーバーというとてつもない経済ブーム。
そんな、ブームに踊らされた青年の恋物語。
修道院育ちのソフィア。子種作りのため、富豪と結婚。
だが、子供はできず、肖像画の絵かきと不倫関係に。
女中のマリアは魚売りといい関係に、魚売りが、商売の失敗から身を隠したが、妊娠する。
ソフィアは、マリアの子を自らの子にしようと画策。
まさにスリリングな展開。
一方、絵描きも一発逆転を狙ってチューリップに手を出すが失敗。
一転悲劇に見えるが、富豪の計らいで、それぞれの幸せに。
中世の猥雑な市場と、燃えるような、恋の展開が、相前後して、スリリングな展開と合わせてドラマチック。
主役の男女が美男美女なので、その恋のゆくへに目が離せない。
フェルメールの絵の話ではないが、その絵に描かれた青のきれいさが、この映画の彩だ。
「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダーと「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」のデイン・デハーン共演で描いたラブストーリー。