おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)に黒人が入会?
ありえないタイトルだが、映画はこのKKKに黒人が入会するという風刺の映画だ。
1979年、コロラド州コロラドスプリングスの警察署。ここにはじめて黒人の警察官が誕生。だが、まだ、黒人差別の残るアメリカ、データー収集という部署に追いやられ、すねているが、KKK白人至上主義グループにメンバー募集の記事があるのを見つけて、早速入会手続き。
だが、黒人が出向くわけにいかず、同僚の白人警官に潜入をお願いする。
ところが、この警官もユダヤ人でKKKの排斥対象。
二人は、黒人やユダヤ人の悪口を徹底的に語り、信頼を得る。
一方、黒人側にも、排斥団体があって、二グループの対立が悲劇を生むことに。
差別問題を扱いながら、どこかコミカルな演出で、暗くなりがちな場面を明るくしている。
この話は、実話をもとにしているというから、アメリカの差別の根の深さを知る。
ラストは、現代のトランプ政権にまで、話は及び、白人至上主義の圧力が浮かび上がる。
主人公ロンを名優デンゼル・ワシントンの実子ジョン・デビッド・ワシントン、相棒フリップを「スター・ウォーズ」シリーズのアダム・ドライバーが演じる。
カンヌ映画祭では、「万引き家族」、アカデミー賞では、「グリーンブック」の後塵を拝した。