ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」、アガサクリスティばりのミステリー!

2020-02-20 17:01:02 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

ミステリー好き ☆☆☆☆

空前絶後のノンストップミステリー。

世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビーの85歳の誕生日パーティーが彼の豪邸で開かれた。その翌朝、ハーランが遺体となって発見される。依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランは、事件の調査を進めていく。

登場人物が多く、一見難しく思われるが、物語の展開が、順調で、わかりやすい相関図となる。

富豪の死ということで、遺産相続が一応、事件の根底にあるが、事件は二転三転、予想外の展開に。

看護師が、キーポイントを担うが、嘘をつくとげろをはくという特異体質。

また配役陣が豪華で、演技合戦の模様。

クリスティそこのけの推理劇だ。

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「ある少年の告白」、同性愛それは悪か?

2020-02-19 17:43:24 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆★

同性愛映画好き ☆☆☆

PG12

原作者のガラルド・コンリーが実際に体験し、回顧録として実態を告白した「矯正治療(コンバージョン・セラピー)」での出来事。

全体に非常に重い作品。

後半事態が動き出すまでは、実に退屈。うつうつとした感じ。

父が保守的な田舎町の牧師という立場で、信仰心と社会的立場から息子の同性愛を認めることのできないことへのいらだち。

多くのLGBTQの若者たちが保護者によって無理やり入所させられている。「ある少年の告白」の原作者であるガラルド・コンリーもそうだった。

そこでは抑圧することしか教えられない。

そして、母親の理解の元、青年は反旗を翻す。

その爽快感はあるものの、なんとも重苦しい。

ラッセルクロウ、ニコールキッドマンというベテラン俳優による父母像はえぐい。

これは、同性愛者の青春を描いた映画ではない。矯正施設の告発映画だ。

 

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ブルーリボン賞発表される。

2020-02-19 08:09:34 | 映画

東京映画記者会が選出する第62回ブルーリボン賞の授賞式が2月18日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。

その結果は、

 

作品賞:「翔んで埼玉
監督賞:真利子哲也宮本から君へ
主演男優賞:中井貴一記憶にございません!
主演女優賞:長澤まさみ「コンフィデンスマンJP ロマンス編」
助演男優賞:吉沢亮キングダム
助演女優賞:MEGUMI「台風家族」「ひとよ
新人賞:関水渚町田くんの世界
外国作品賞:「ジョーカー

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「アマンダと僕」、突然の悲劇で肉親を失った青年と少女の絆!

2020-02-18 17:59:55 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

子育ての経験ある方 ☆☆☆★

PG12

テロの犠牲になって死んだ姉の娘を、便利屋の弟が育てることになる。

第31回東京国際映画祭で最高賞の東京グランプリと最優秀脚本賞をダブル受賞したフランス製ヒューマンドラマ。

普段のフランスの映像が美しい。

自転車が一つのチーフになっているが、自転車で走るパリ。

24歳の便利屋の青年。

子育てに不安を抱くが、娘がなついていく過程が丁寧に描かれ、自然と二人の関係ができていく。

愛イズベスト。

ラストはウィンブルドンテニスマッチ。

応援選手が負けそうになって涙ぐむ娘。だが、盛り返し、すっとする。

軽やかなフランス映画。楽しく見られる。

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「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」、これは記憶の旅の物語!

2020-02-18 15:57:15 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

考えさせられる映画好き ☆☆☆★

題名からしても、なんとも不思議な映画。

交通事故で死んだ男が、ゴーストになった、という話。

その後の展開で、ゴーストは、その家に住み着くようだ。

妻がいなくなっても、家に居続け、引っ越してきた人と交流する。

家が壊され、ビルが建つ。でもゴーストはそこにいる。

前半は、妻とゴーストの愛情物語。

白黒の映像と、対話の少ない静謐な映画。

まあ、こういう実験的な映画好きにはたまらない映画かも。

シーツをかぶり、目だけくりぬいた異様なゴースト。まあ、ほんとにいたらどうだろう。

 

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「COLD WAR あの歌、2つの心」、一緒にいたいだけ!

2020-02-17 18:18:02 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

恋愛映画好き、音楽好き ☆☆☆☆

ポーランド・イギリス・フランス合作。

冷戦下の1950年代、東側と西側の間で揺れ動き、時代に翻弄される恋人たちの姿を、美しいモノクロ映像と名歌で描き出したラブストーリー。

前半は、ポーランド。

音楽家で指揮者のヴィクトルと生徒だったズーラはポーランドの音楽舞踏学校で出会い、愛し合うようになる。

そこでは、ポーランドの民族音楽と舞踊。美しい歌声のズーラ。合唱団の唄は心に響く。

やがて、ソ連の影響が強くなり、音楽も国策音楽へ。

ヴィクトルは、フランスへ亡命し、ジャズピアニストの道を歩む。ジャズ演奏の音楽シーンも秀逸。

ズーラは、ヴィクトルの誘いに乗らず、ポーランドで活躍。

だが、歌劇団は、ヨーロッパ各地で演奏。

二人は、その公演先で出会う。

離れてはいても、心はつながり15年の年月が流れる。

やがて、ポーランドへ帰ったズーラ。

それを追ってポーランドへ帰国したヴィクトルは、罪に問われ刑務所へ。

そして再会。二人の肉体は、離れがたきものとなっていた。

映像と音楽、それに恋愛と、それを引き裂く二つの世界。

好事家にはたまらない映画だ。

特に、民族音楽とジャズ、そしてラストはバッハ。

恋愛映画と音楽は見事にマッチング。

 

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「こはく」、兄弟の父親捜し!

2020-02-16 17:25:42 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

長崎に縁のある方 ☆☆☆

兄弟が幼いころに突然姿を消した父を長崎の町で必死に捜し歩く姿を描いたヒューマンドラマ。

長崎県出身の監督横尾初喜が、自らの体験を描いたご当地映画。

井浦新と大橋彰(芸人アキラ100%)が弟兄を演じる。

幼いころ、きっと迎えに来るといって、別れた父。

兄が、町で父を見かけたと言い、二人で父親捜しを始める。

父には、女がいたという情報。

母が脳腫瘍で亡くなり、その葬儀の席に、その女が現れ、父の失踪理由と居所がわかります。

そして、父との再会。

最後は涙なくしては見られません。

ちょっと、物語の展開についていけないところがあるが、父を慕う子供の心情がよく描かれている。

「琥珀色の恋しき日々は胸の中」と歌う主題歌「こはく」は、Laika Came Back(車谷浩司)が本作のために書き下ろした曲。

 

 

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「デンジャラス・ナイト」、救急救命士が100万ドルを手にして?

2020-02-16 11:25:36 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆★

劇場未公開

民間救急会社《ターボエリート》で救命士として働くエリック。“乗客”は夜の街で事件を起こした、ヤバい奴ばかりだ。ある夜、事故で瀕死の男を搬送中、その上着から100万ドルの札束を発見。男はそのまま死に、目撃者はいない。社長のディーンは誘惑に負け、エリックたちも巻き込んで金を着服してしまう。だがその金は、犯罪組織が密輸した激ヤバの金だった。捜査官に追われ、組織の殺し屋に狙われ、さらには欲に目がくらんだ内輪もめが発生。事態はどんどん悪化、増えてゆく死体の山、そして……。

100万ドルに、めがくらんだ救命救急士。

捜査官と組織と内輪もめ。

まあ、どうなるか、コミカルな雰囲気も漂わせて。

B級映画ながら、最後まで見せてくれる。

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「嵐電」、京都の電車をめぐる三つの恋物語!

2020-02-15 17:02:26 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

嵐電好き、撮影所好き ☆☆☆★

京都生まれの私にとっては、懐かしの映画なのだが。

キネマ旬報ベストテン第9位。

びっくり、それほど良い評判ではなかった。

それもそのはず、この映画、憑依映画なのだ。

嵐電に妖怪列車が走る。

ただ、後半、嵐電の古い映像が流れる。

まさに、懐かしの8ミリ映像。

3組の恋愛が描かれるが、いずれも、ありきたりでない。

実はこの映画、京都造形芸術大学映画学科の作品なのだ。

映画発祥の地であるだけに、いろんなしがらみが見受けられる。

監督は、大学の准教授鈴木卓嗣。

学校関係者がたくさん絡んでいる。

それにしても、この雰囲気感、嫌いな人は受け付けない。好きな人は、はまり込む。

要は、好事家好みの映画。

嵐電の各駅の風景。喫茶店であったり、民家であったり。

夜の景色が多い。まさに妖怪向け。狐とタヌキ。

 

 

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「一粒の麦 荻野吟子の生涯」、日本の女医第一号の伝記!

2020-02-14 16:46:09 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

明治時代、近代日本で初めて女性で医師として認められた荻野吟子の生涯を描いた伝記ドラマ。

88歳の女性監督山田火砂子の作品。

荻野吟子を演じるのは、若村麻由美。

嘉永4年(1851年)、武蔵国幡羅郡俵瀬村(現在の埼玉県熊谷市)に生まれ、幼い頃から兄たちよりも聡明で周囲を感嘆させた吟子。しかし、女に学問はいらないと隣村の名主の家に嫁に出され、そこで夫から病気を移されると、今度は子どもの産めない嫁はいらないと実家に帰されてしまう。この無情な現実に泣いた吟子は、自分と同じように涙を飲む女性たちのために医者になることを決意する。

だが、女が医師になることは難しく、女性でも医師になれるよう奔走する。

やがて、医院を開業女性医師第一号となる。

明治23年(1890)、牧師 志方之善と結婚し、明治27年(1894)、北海道に渡り開業。夫の死後帰京し、明治41年(1908)、東京で医院を開いた。

駆け足の伝記のため、感情移入する間もなく進むので、印象はやや散漫。

まあ、こういう人がいたことは、知識の足し。

 

 

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