ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ボーダー 二つの世界」、ダークSFファンタジー!

2020-08-06 17:58:41 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆

ダークファンタジー好き ☆☆☆☆

スウェーデン・デンマーク合作 R18+

「ぼくのエリ 200歳の少女」の原作者ヨン・アイビデ・リンドクビストが自身の原作をもとに共同脚本を手がけ、第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門でグランプリを受賞した北欧ミステリー。

ちょっと異形の税関職員。特殊能力で、違反者を摘発。

ある日、彼女は勤務中に奇妙な旅行者ボーレと出会う。

そして、彼と彼女の秘密が明かされていく。

北欧伝説のトロールを主人公に設定して、彼らが見た人間界の醜さを描き出してみせる。

要は、人間でなく、一種の動物。

それゆえ、二人の性的関係が赤裸々に描かれ、これがこの映画のみそだが、嫌悪感を抱く人もいる。

まあ、日本映画では、描きえない異端児だ。

それにしても、二人のメークアップはすごい。

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「めぐみ 引き裂かれた家族の30年」

2020-08-05 17:24:23 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

拉致問題に興味のある方 ☆☆☆

2006年作品

アメリカ映画だが、全般日本語だ。

北朝鮮へ拉致された拉致被害者・横田めぐみさんの両親が、怒りや悲しみに包まれながらも娘の生存を信じて懸命に闘い続け、国家までも動かしていく姿を追うドキュメンタリー。監督は「Deadly Destiny」で2004年のニューヨーク国際インディペンデント映画祭最優秀作品賞を受賞したクリス・シェリダンとパティ・キム監督夫妻。

先日、めぐみさんの父親の横田滋さんが亡くなった。拉致問題の一つの区切りだ。

北朝鮮も、代が変って金正恩。

風化の一途をたどりつつあるこの問題に、なげかけるこのドキュメンタリー。

まさに横田夫妻の30年の闘争だ。

ニュース画面を織り込みながら、淡々と描かれている。

さんざんこの問題に直面してきた私たちには、特に目新しいものは少ない。

だが、この問題を風化させてはいけない。

北朝鮮の拉致問題として、認識されるまでは、まさに苦難の被害者たちだったろう。

 

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「ヒア アフター」、死後の世界と関係のある3人!

2020-08-05 12:40:06 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

2010年作品

次々と良作を発表するクリントイーストウッド。

冒頭の津波のシーンがあまりにもリアルなので、公開当時太平洋大地震の余韻の収まらぬ時期だったため、ひっそりと公開された。

この津波シーンを撮るイーストウッドについて解説があるが、実に綿密な計画だったことがわかる。迫力満点。

3人の死と関係のある人物について描いている。

臨死体験をした女性ジャーナリスト、霊能力を持つ男性、双子の兄を亡くした少年が数奇に出会う物語。

この臨死というものに拒否反応を起こす人には不向き。

人間の深い絆について考えさせられる。

霊能力を持つ男性をマッドデイモンが好演。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「幼い依頼人」、児童虐待がテーマです!

2020-08-04 18:44:30 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆★

いつもながら韓国映画の質の高さに驚く。

2013年に韓国で実際に起こった漆谷(チルゴク)継母児童虐待死亡事件をもとに、7歳の弟を殺したという驚くべき告白した10歳の少女を描いています。

少女目線で描かれるが、この虐待のすごさ、それは母親と少女の演技のすばらしさと、演出の冴えなのだが。

これに、若い弁護士が絡む。

一度は、少女たち(少女と弟)に心を寄せ、動物園に連れて行ったりするが、自らは、韓国の法律事務所に就職。少女たちとは離れていく。

だが、弟の死と、姉が殺人犯にされたことで、自分の本分に気づく。

「生まれてこなければよかった」という、殺し文句は、子供にとって一番つらい。

児童虐待事件を、取り上げない警察や、児童保護施設のあっけなさと、法律の壁は、いま一つの視点として聞くに値する。

 

 

 

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「ナンシー」、嘘に塗り固められた女の悲哀!

2020-08-03 17:21:58 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

映画祭喝采!サンダンス映画祭脚本賞受賞他23ノミネート5受賞!
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭最優秀作品賞受賞!

人付き合いが苦手なナンシーは、他人の関心を集めようと嘘ばかりついていた。ある日、彼女は5歳で行方不明になった娘を探す夫婦をTVで見かける。
その娘の30年後の似顔絵が自分と瓜二つなことに気づき接触を試みる…。息もできないサスペンスフルな展開、思わず漏れる嗚咽――。
だが、そこから予測できる顛末は、全て見事に裏切られる。[もう一つの人生]のその先に、この映画の類まれなる真価と輝きが待ち受けている。

嘘とわかりながら、受け入れようとする行方不明になった娘の母親。

嘘がばれるとわかりながら、夫婦の愛にこたえようとするナンシー。

なんとも切ない映画!

終りまで目が離せない。
 

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「プライス 戦慄の報酬」、イライジャ・ウッドが主演のサスペンススリラー。

2020-08-02 17:32:07 | 映画

おすすめ度 ☆☆☆

カナダ・ニュージーランド・アイルランド・アメリカ合作

シッチェス・カタロニア国際映画祭をはじめ世界中のファンタスティック映画祭で話題となった度肝を抜かれる衝撃に業界が激震した!

母親と息子を捨てた父親から息子宛に、30年ぶりに会いたいという連絡が届く。
 
海辺の岩場に建つ奇妙なデザインの家。父親との再会、だが、父親はそっけなく、ついにはナイフをかざすありさま。
 
前半は、このくそ親父とのやり取りが延々と続く。
 
ところが、心臓発作で死んでしまい、後半へ。
 
そして地下室につながれた男。
 
そこへやってくる男たち、金をめぐってのいざこざ。
 
ここから、殺人が繰り広げられ、グロい。
 
まあ、たしかに、一風変わった映画だが、四六時中不穏な空気。
 
こんな映画が好きな人も。
 

 

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「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」、出版秘話ミステリー!

2020-08-01 18:37:58 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

フランス・ベルギー合作

「インフェルノ」出版時、違法流出防止のため各国の翻訳家たちを秘密の地下室に隔離して翻訳を行ったという前代未聞のエピソードを題材に描く。

集められたのは、9人の翻訳家。残念ながら日本は入っていない。

毎日20ページずつ渡される極秘指令、

しかしある夜、出版社社長のもとに「冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。要求を拒めば全ページを流出させる」との脅迫メールが、犯人探しが始まる。

ところが後半、話は作家と出版側との確執へ。

9人の翻訳家の誰が犯人か。9人もいては、ちょっと整理するのに大変だ。

だが、後半は絞られて、新たな事実も判明して、意外な方向へ。

ミステリーのだいご味は持っている。

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