一日一名言(29)
法律の規定に触れさえしなければ何をやっても可(よ)いと云ふ
思想ほど、社会に迷惑をかけるものはない
吉野作造は「大正デモクラシー」を指導した政治学者。理想主義と
現実感覚を併せ持つ人。と同時に、彼は直言、勇気のひとでもあった。
冒頭の言葉は、統帥権の独立をたてに権限を拡大しようとする軍部に
対する警告の一文である。
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10月に咲いている花「イタドリ [虎杖]」
花の特徴 雌雄異株である。 白い小花を穂状にたくさんつける。 雄花は漏斗形で先が5つに裂け、花粉が見える。 雌花は先が5つに裂け、中に3本の花柱(雌しべ)が見える。
葉の特徴 葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。 葉のつけ根の部分は水平である。 近縁種のオオイタドリは心形なので、ここで見分ける。
実の特徴 雌花の後には、3つの稜がある長いハート形のそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)ができる。
この花について 茎には節ごとに赤い斑紋が入る。 この茎に入る模様を虎の縞模様に見立てたのが「虎杖」の文字を充てた由来である。
その他 茎は太く中空で、春に出始めた茎は生食したり漬け物にしたりする。 若い茎はかじると酸っぱいので「スカンポ」とも呼ばれる。 和名の由来は、疼(いた)みを取り去る効果があるので「疼取」と名づけられたとされる。 根茎は生薬で虎杖根(こじょうこん)といい、利尿、通経剤として用いられる。 俳句では、「虎杖」が春の季語、「虎杖の花」が夏の季語である。 属名の Reynoutria は「Reynoutre」という人名に由来する。 種小名の japonica は「日本の」という意味である。
(花図鑑より)