一日一名言(32)
ああ、バアさん、俺ア斬れない、俺ア斬れない
冒頭の言葉を説明すると、肺結核の末期しあった新選組一番隊長、沖田総司
は、隠れ家の庭に黒猫が毎日現れるのを見て、斬ろうとする。が、斬れない。
彼の臨終の言葉は、世話をしている「ばアさん」への「あの黒い猫は来ている
だろうなア」だった。
昭和3年出版の「新選組始末記」。後世の小説家に最も大きな影響を与えた
子母澤寛の新選組書だろう。
==============================
10月に咲いている花 「イヌタデ(アカマンマ) [犬蓼]」
花の特徴 茎先に長さ1センチから5センチの穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、紅色の小花をたくさんつける。 花弁はなく、花弁のように見えるのは萼である。 萼は5つに深く裂けて花びらのように見える。 雄しべは8本、花柱(雌しべ)は3本である。
葉の特徴 葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
実の特徴 花の後にできる実はそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)で、黒く熟する。
その他 イヌタデの名には「食べられない蓼」という意味合いがある。 料理に使うのはヤナギタデで、別名をホンタデ、マタデなどという。 別名をアカマンマという。 俳句では、「犬蓼の花」「赤のまま」「赤まんま」などが秋の季語である。 属名の Persicaria は「persica(モモ)」に由来する。葉がモモの葉に似ているという意味である。 種小名の longiseta は「長い刺毛の」という意味である。
(花図鑑より)