季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花 「オトコエシ [男郎花]」

2022-10-21 04:52:46 | 暮らし
一日一名言(38)

吾々は政府訓令の下に(国際)連盟をして人種平等の

主義を認めさせるべく行動をしたのだ

日本代表団全権、牧野伸顕(のぶあき)は、冒頭の覚悟を胸に、人種差別の

撤廃と平等を連盟規約に盛り込むように訴えた。事前の折衝で、米英両国は

若干の修正を施したうえで賛成を伝えていた。しかし、豪州は拒否した。

従って、委員長のウィルソン米大統領は「こういう問題は全会一致を要する」

と宣告し、不成立に終わった。

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10月に咲いている花「オトコエシ [男郎花]」

花の特徴 茎の上部で枝分かれをして、散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、白い小花をたくさんつける。 1つ1つの花は合弁花で、先が5つに裂けている。 雄しべは4本、花柱(雌しべ)は1本である。

葉の特徴 葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。 下部につく葉は羽状に裂ける。

実の特徴 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)で、うちわ状の翼がある。

その他 和名の由来は、オミナエシと対比させてつけられたもので、花の色が白く地味で茎や葉はオミナエシより大きく、男性的な感じがするというところからきている。 全草干したものを生薬で敗醤(はいしょう)といい、解毒剤とされる。 俳句の季語は秋である。 属名の Patrinia はフランスの植物採集家「パトラン(E. L. M. Patrin)」の名からきている。 種小名の villosa は「軟毛のある」という意味である。 

(花図鑑より)
       


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季節の花「 オオケタデ(オオベニタデ) [大毛蓼]

2022-10-20 04:43:45 | 暮らし
一日一名言(37)

よりよき新時代の夜明けである。

米国の首都に日米英をはじめ九か国の代表が集まり、海軍の軍縮と東アジアの

安定という当時の最難関に取り組んだワシントン会議がついに合意に至った。

会議に参加したのは後の海軍大将、加藤寛治(ひろはる)の発言である。

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 10月に咲いている花オオケタデ(オオベニタデ) [大毛蓼]

花の特徴 花径6ミリから7ミリの紅紫色の小さな花が集まり、穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)となる。 イヌタデを大きくしたような花である。 先の丸い花びらが5枚あるが、花びらは花弁ではなく萼片である。

葉の特徴 葉は卵形で先が尖り、互い違いに生える(互生)。

実の特徴 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。

この花について 茎に毛が多いのが特徴で、名の由来にもなっている。

その他 属名の Persicaria はラテン語の「persica(モモ)」からきている。この属の植物の葉がモモの葉に似ていることから名づけられた。 種小名の orientalis は「東方の(中近東の)」という意味である。 

(花図鑑とり)   

       

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季節の花「オイランソウ(フロックス) [花魁草」

2022-10-19 04:41:55 | 暮らし
一日一名言(36)

われら出家人は、たとえ殺されてもむごいふるまいは

せぬのだ

冒頭の言葉は、三蔵法師玄奘である。「三蔵法師」とは、「経蔵」「律蔵」

「論蔵」の三つを極めた高僧という意味だったのだが、とくにこの人のこと

を指すようになった。中国・唐時代の名僧,玄奘。冒頭は、山賊相手に暴れ

回り、「私が奴らを打ち殺さなきゃ、奴らがあなたを殺しますよ」とうそぶく

孫悟空をたしなめた言葉である。

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10月に咲いている花「オイランソウ(フロックス) [花魁草」

花の特徴 茎先にやや丸い円錐花序を出し(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)、ピラミッド状に固まって花径2~3センチの花をたくさんつける。 花冠は筒部が長く、先が5つに深く裂けて横に開く。 花冠の裂片は襞状に互いに重なる。 萼片は5枚で緑色である。 雄しべは5本である。 花の色は赤紫色や白が中心だが、改良が進んでピンクや紅色など多くの園芸品種が作出されている。

葉の特徴 葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。 時に3枚が輪生することもある。 葉の柄は短く、茎の上部では茎を抱く。 葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。

その他 和名の由来は、華やかに咲く様子を花魁の姿に見たてたもの、あるいは花の香りが花魁の白粉に似ていることによる。 別名をクサキョウチクトウという。 これは花がキョウチクトウに似ていることからきている。 また、宿根フロックスの名でも流通している。 シバザクラも同じ仲間である。 俳句の季語は夏である。 属名の Phlox はギリシャ語の「phlogos(火炎)」からきている。リクニス属の古名であったものが転用された。 種小名の paniculata は「円錐花序の」という意味である。 

 (花図鑑より)
       


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季節の花「ウメバチソウ [梅鉢草]」

2022-10-18 04:42:47 | 暮らし
一日一名言(35)

今日の状態のまま推移したならば我国の前途は

実に深憂すべき状態に陥るであろう

司馬遼太郎は名作「坂の上の雲」でそんな真之の心情を冒頭の一文で

語っている。卓越した戦略理論家、日露戦争で連合艦隊の作戦参謀を務め、

日本海海戦を勝利に道いびいた智謀の人秋山真之の言葉として記述。

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10月に咲いている花「ウメバチソウ [梅鉢草]」

花の特徴 茎先に白い5弁花を上向きに1輪つける。 花弁には緑色の脈が目立つ。 花の中央に雄しべが5本ある。 雄しべは1日に1本だけ立ち上がって花粉を出す。 雄しべの隣に細かく分裂した仮雄しべがある。 仮雄しべは花粉を出さない。 また、真ん中に白い帽子のような形の雌しべがある。

葉の特徴 根際から生える葉はロゼット状である。 茎につく葉はハート形または円形で茎を抱く。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。

その他 和名の由来は、花の様子を家紋の「梅鉢」に見立てたものである。 属名の Parnassia はギリシャの「パルナッソス山(Parnassus)」からきている。霊地として神聖視された山である。 種小名の palustris は「沼地に生える」という意味である。 

(花図鑑より)
       
      

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季節の花「ウキツリボク(チロリアンランプ) [浮釣木]」

2022-10-17 04:44:49 | 暮らし
一日一名言(34)

立国のあらん限り、遠く思えば人類のあらん限り、

数理と独立のほかによるところなし

冒頭の一文は晩年に完成し「自伝文学の白眉」とされる「福翁自伝」にある。

文中の「独立」の意味は、福沢のもう一つの名著「学問のすすめ」にいう

「自ら物事の理非を弁明し、処理を誤ることなく、私立画計をなす」ことだ。

近代を代表する啓蒙思想家で慶應義塾の創始者、福沢諭吉は66歳で死去。

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10月に咲いている花「ウキツリボク(チロリアンランプ) [浮釣木]」

花の特徴 葉の脇から長い花柄を垂れ下がらせて、赤い筒状の萼が目立ち、ランプをぶら下げたような形の色の花を咲かせる。 そのため、流通名をチロリアンランプという。 花は黄色だが、膨らんだ赤い5稜形の萼が目立つ。 雄しべと花柱(雌しべ)は飛び出している。

葉の特徴 葉は円形ないし三角形に近に、互い違いに生える(互生)。 葉には柄があり、托葉(葉のつけ根にある付属体)を持つ。 葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。

その他 和名の由来は、花が空中に浮かんで吊り下がっていることからきている。 属名の Abutilon は「a(否定)+bous(牡牛)+tilos(下痢)」からきている。家畜の下痢止めに効果があるという意味で名づけられた。 種小名の megapotamicum は「リオグランデ川の」という意味である。 

(花図鑑より)
      


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