最近は知りませんが、50年ぐらい前は湘南海岸も逗子海岸も三浦海岸も野島公園前の海岸もどぶのように汚い海で行くと気持ちが悪くなりました。観音崎に小さな海水浴場があり、比較的水がきれいだったので何回か行きましたが、狭苦しくて人が多くて気に入りませんでした。近くの走水海水浴場は広々していましたが、東京湾内は嫌だという気持ちが働いて泳いだことはありません。
水がきれいなところを求めた結果、海水浴場ではなかったが、城ケ島に毎年行くようになりました。南側は明るくて景色がよく気持ちがよかったので好きでした。しかし、砂浜の部分は少なく、その部分も海に入れば、底は複雑な岩礁で、浅いところ、深いところがあり、けがをしそうでした。沖に出ると潮流が激しく、流される恐れがありました。
しかし、誰もいなく、これぞ海と感じることができました。
この城ケ島の海は、故郷の遠州灘とはまったく違っていました。遠州灘では波が砕けるラインをこえてちょっと沖に出ると波乗りを楽しむことができました。昔はサーフボードはありません。体が浮いているだけです。体が波の上に高く持ち上げられたかと思うと、深く波の合間に下がっていきます。数メートルの落差があったのではないでしょうか。爽快でした。
今は海の思い出を楽しむだけです。死ななくてよかったと思います。