他人の医療被保険者証情報が入っていたなどの問題が発生した個人番号カードですが、身近な総合病院で個人番号カードが使える体制が進んでいます。私は50代後半に発症した盲腸炎以来、横浜栄共済病院を利用してきましたが、この病院では個人番号カードが被保険者証として使えます。
病院の診察券、クレジットカード、個人番号カードは名刺の大きさです。普通のカード入れにまとめて入れることができ、携行、利用が便利です。
私は早々と個人番号カードを取得しましたが、利用したことがありませんでした。所得税の確定申告のとき、カードのコピーを添付せよなどの指示がありますが、カードのせいで確定申告が面倒になったとの印象をもっていました。
個人番号カードに抵抗する人がまだ多いようですが、被保険者証として使えるようにしたことでカードの利便性が日常的になったと思います。
しかし、他人の情報が紐づけされるという問題は今後も発生するでしょう。本人が誤りをチェックする仕組みはあるでしょうか。行政が誤りに気付かず、誤情報に基づいて個人を対象に何か行い、個人に不利益を与えるなどの事件が起こりそうです。(注)不当利益を与える場合もあるでしょう。
個人が誤りに気づいて訂正を求める場合は、個人は面倒な作業を要求されることはないでしょうか。行政のミスなのに個人が悪者のように扱われることはないでしょうか。
行政が掴んだ個人情報が何でも個人番号カードに紐づけされると、この情報だけで行政が個人を評価し、現実の個人を無視するという誤評価、人権無視も起こりそうです。国の歪んだ個人統制度が上がる不気味さもあります。