リアリズム写真と言ったら土門拳さんさんだ。
昨日の夜教育テレビ;ミューズの微笑みで植田正治写真美術館を見た。植田正治さんの写真はシュール、家族愛、かつモダンな作品ばかり。リアリズム写真とは言えない。土門拳さんは「絶対スナップ」、「絶対非演出」を掲げたリアリズム写真家であった。写真の一枚一枚が強く訴えかけてくる。強烈なインパクト。わたしも恐れながら土門拳さん派である。人物はあくまでスナップ。演出した写真は苦手なのだ。ありのままを切り取りたい。だから風景ひとつ、スナップひとつもじっと待つことも多い。根比べみたいだ。その待ちが私は好きだ。
誤解を避ける為に断っておくが、演出写真を否定しているわけではない。植田正治さんの家族の写真は作られた空間の中でも、ひとりひとりの素顔がのぞいている。だから見ていて安心する。ほっとさせてくれるのだ。
いちばん大切なことは見た人の心が動くかどうかだ。
fine ART photographer Masumi
船橋の駅前ビルフェイスで写真の展示を行います(11/13-24)
「Sous le ciel de paris パリの空の下で」