記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

あこがれ

2008年11月26日 23時27分50秒 | Weblog

この写真のタイトルだ。
一般の人が見たら、何故あこがれなのかわからないだろう。

毎朝、紺の帽子を被ったちいさな女の子がお父さんと手をつないで地下鉄まで歩いてくる。私が寝坊しない限り、毎朝二人を見かける。お父さんは娘が無事に電車に乗り、友達と合流した後、電車の扉が閉まり、扉の窓の高さからは背のちいさい娘がかくれてしまっても、走り出す電車をじっと見つめ見送ってから、ホームを去っていく。母親と歩いているところは見た事がない。
実に真面目そうな父親だ。父親と別れた娘は車内で同じ学校の先輩らしきお姉さんたちと仲良く学校の話を始める。ちいさいのにみんな同じ紺の制服を着て帽子をかぶっている。きっと有名な私立の学校なのだろう。

私は父親と手をつないだことがない。だから子供、とくに女の子と父親が手をつないで歩く姿に目がくぎづけになる。一生得られることのないシーンは永遠のあこがれなのだ。


fine ART photographer Masumi
コメント
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