記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

セルビアと日本をつなぐ橋

2016年03月12日 21時24分25秒 | Weblog


先月から2年ぶりに再開したスカイプを使った英会話。

ご存じの方もいると思うけど、初めに簡単に説明すると、スカイプを使用して25分程度の英会話を、お互いの顔を見ながらするというもの。
教材は豊富で、TOEIC用のレッスン、或いは全くのフリートークなど、様々なレッスンタイプがある。自分に合ったものを選ぶ事が出来るしくみ。

いま利用しているところはバラエティに富んだ国の講師がいるが、私のお気に入りの先生はセルビア人。
毎回教材は使わず、フリートークで様々な会話をしている。作品作りの写真撮影では、特に橋が大好きだと伝えたら、なぜ橋が好きかと質問された。

「なぜだか理由はわからないけど、あのどっしりと構えた安心感のある形を見るとわくわくしちゃうの

すると、セルビアで橋について書いた有名な作家がいると教えてくれた。イボ アンドリック(IVO ANDRIC)というノーベル賞受賞作家だという。
彼の言葉で、「人間が創造したものの中で橋に勝るものはない」があると
彼の本を読めば、きっと共感できるんじゃない?ってね。

レッスン終了後にAmazonで検索してみた
ペーパーバックで2冊出版されていた
英語版が読めるかわからないけど、とりあえず注文
試しに日本語でも探してみると、あった
しかし残念ながら、既に絶版

ノーベル賞受賞作品なら、図書館にあるかもしれない、と思いつき地元の図書館のホームページから検索してみた
驚いたことに、存在した

先日、届いたばかりの英語版の本をレッスン時に講師の先生に見せたら、目をまんまるくして驚いていた英語版があることに驚き、何よりも私の行動の速さに感激していた

橋好きな私と私よりも橋に魅せられたセルビア人作家が、セルビア人講師の先生を通じて繋がったのだ奇跡に近いこのとき見えない橋の上を3人が線を結ぶ様に立っているのを想像した

先生は日本語版ではなく、まず英語版を読むことを勧め、速くこの本について語り合いたいと目を輝かせながら言った
試しに1ページ目を読んでみたら、調べる単語ばかりで、ちっとも先に進めなかった
これじゃ、いつ読み終わるか見当つかないので、図書館で借りた日本語版を読むことにした。英語版は照らし合わせる程度にたまに開く位

しかし、日本語でもなかなか理解するのが難しかった
なにが困難かって、一回読んだだけでは頭に入りにくい文章がいくつかあるのだ。1516年から1914年の話なので聞き慣れない言葉も多い。
もしも可能なら、近い将来、日本語を話せるセルビア人に日本語に訳してもらいたい。そして現代では分かりにくい単語には巻末に註釈集を添えて欲しいこれ、セルビア語の本には付いているんだって母国語の人向けの本でさえ注釈があるのに、異国の私が注釈なしに理解するなんて不可能だよぅ
あるいは、セルビアに熟知しているセルビア語が話せる日本人に、誰が読んでも解る表現に変えた改訂版を是非作っていただきたい

この本を読み終わる時、決して見ることは出来ない、遠いセルビアに続く長い橋を、渡りきることが出来る気がする

いつか実際にこの橋を渡ってみたいな
余談ですが、図書館で借りられる期間には限りがあるので、中古本を注文しました!!
これで心置きなく繰り返し読むことが出来ます
コメント
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