お盆休みで、実家に帰った時につらつら見たスペイン旅行の写真
大学を卒業した年のことだから、早15年以上経ってしまった
確か10日間ほどで、スペインの主要都市をまわるツアーだった。
マドリード、トレド、セビリア、グラナダ、ミハス、バルセロナそんな感じだったと思う。フリータイムではセゴビアとラ・マンチャ(カンポ・デ・クリプターナ)にも尋ねた。
フラメンコに思いの外夢中になり、行く都市行く都市で違ったフラメンコを見て感動したのを思い出す。中でも1番情熱的で技術的にも素晴らしかったのは、真夜中から始まるフラメンコだった。マドリードだったかな?
そう、闘牛は予定外だった。プランには入っていなかったし、見たいとはこれっぽっちも思っていなかった。
ところが、10日間の旅行が終わり、スペインを発つ朝空港で添乗員さんから聴いた一言は、「機内故障の為、明日の同じ時間に飛行機がでます」だった
一日旅行が延びたからと言って、幸い私も友人も仕事があるわけではなかったが、そうでないツアー客は、日本時間の早朝5時にも関わらず、公衆電話を片っ端から掛ける羽目となった
旅行会社が急遽、空港に近いホテルを用意し、閉じたばかりのスーツケースをベッドの上で広げた
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降って湧いた一日をどう過ごすか。添乗員さんからの提案は闘牛を見に行くか、自由行動の何れかだった。友人はせっかくだから闘牛見に行こうと乗り気
断る理由もなかったから行くことにした。
ツアー客の2/3が参加し地元の人の熱気の間に日本人観光客15人ほどが横二列にはまり込んだ。
初めは穏やかな牛も、剣を刺されるにつれて怒りを露わにする。鋭い角がマタドールをひと突きするんじゃないかとドキドキしながら、まわりからは「オーレ」の歓声の嵐。
そしてさっきまで果敢に立ち向かっていた牛がパタリと崩れ落ちた。
場内一面歓声の渦に巻き込まれたと同時に、大粒の涙がこぼれた。
隣りで歓声をあげた友人は、私を見ておののいていたのを思い出す
同じツアー客で友達になったみんなも一体どうしたの?って尋ねてきた。「どうした?どうした?」と言われれば言われる程、涙は止まらない
異様な空気を察した地元スペイン人達も、「なんで泣いてるんだ 」と言わんばかりの形相
私はマタドールの立場ではなく、牛の立場になっていたのだ。
あれ以来闘牛は見たくない
今日、たまたまBSジャパンでポルトガル紀行をやっていた。
ポルトガルにも闘牛文化があることを知った。ただスペインとは違って殺さない。
なんだかアットホームな雰囲気に包まれる闘牛だった。
ポルトガルはいつか行きたい国のひとつ
闘牛は見に行く予定はないけれど、安心して旅ができそうな予感がする。
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大学を卒業した年のことだから、早15年以上経ってしまった
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確か10日間ほどで、スペインの主要都市をまわるツアーだった。
マドリード、トレド、セビリア、グラナダ、ミハス、バルセロナそんな感じだったと思う。フリータイムではセゴビアとラ・マンチャ(カンポ・デ・クリプターナ)にも尋ねた。
フラメンコに思いの外夢中になり、行く都市行く都市で違ったフラメンコを見て感動したのを思い出す。中でも1番情熱的で技術的にも素晴らしかったのは、真夜中から始まるフラメンコだった。マドリードだったかな?
そう、闘牛は予定外だった。プランには入っていなかったし、見たいとはこれっぽっちも思っていなかった。
ところが、10日間の旅行が終わり、スペインを発つ朝空港で添乗員さんから聴いた一言は、「機内故障の為、明日の同じ時間に飛行機がでます」だった
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一日旅行が延びたからと言って、幸い私も友人も仕事があるわけではなかったが、そうでないツアー客は、日本時間の早朝5時にも関わらず、公衆電話を片っ端から掛ける羽目となった
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旅行会社が急遽、空港に近いホテルを用意し、閉じたばかりのスーツケースをベッドの上で広げた
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降って湧いた一日をどう過ごすか。添乗員さんからの提案は闘牛を見に行くか、自由行動の何れかだった。友人はせっかくだから闘牛見に行こうと乗り気
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ツアー客の2/3が参加し地元の人の熱気の間に日本人観光客15人ほどが横二列にはまり込んだ。
初めは穏やかな牛も、剣を刺されるにつれて怒りを露わにする。鋭い角がマタドールをひと突きするんじゃないかとドキドキしながら、まわりからは「オーレ」の歓声の嵐。
そしてさっきまで果敢に立ち向かっていた牛がパタリと崩れ落ちた。
場内一面歓声の渦に巻き込まれたと同時に、大粒の涙がこぼれた。
隣りで歓声をあげた友人は、私を見ておののいていたのを思い出す
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私はマタドールの立場ではなく、牛の立場になっていたのだ。
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あれ以来闘牛は見たくない
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今日、たまたまBSジャパンでポルトガル紀行をやっていた。
ポルトガルにも闘牛文化があることを知った。ただスペインとは違って殺さない。
なんだかアットホームな雰囲気に包まれる闘牛だった。
ポルトガルはいつか行きたい国のひとつ
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闘牛は見に行く予定はないけれど、安心して旅ができそうな予感がする。