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歩行者天国で賑わう銀座中央通り。
雑踏の中、チリチリンという懐かしい音がした。振り返ると風鈴やさんだ。風鈴を売りに来る好景を銀座で見たのはこれで二回目。ブランドショップが立ち並ぶ銀座で、こんな風景に出会うことができるのは日本だけかもしれない。
新しいものを見ることより、古きよき時代を感じる風景に出くわすことのほうがはるかに記憶に残るのは何故だろう。進化を嫌うわけではない。ただ、これからもずっと残していきたい日本の姿を大切にしたいのだ。そして海外の方にもみてもらいたい。
ところで、風鈴の音色に惚れて一つ買った事があった。とってもいい音だったけれど、風鈴は広い空間でかすかに聞こえるからこそ、風情があるというもの。集合住宅のマンションのベランダにつるした風鈴は、風が吹くたびに狂ったように鳴り響きだし、安眠妨害の元凶になるのですぐに取り去った。
fine ART photographer Masumi