時代もの

『風林火山』も終わった。
『風の果て』も終わった。

大河ドラマを最後まで見たのは本当に久しぶり。
後半になって、戦話や合戦のシーンになってからは、どうも乗り切れなかったのだけれど、何で最後まで見続けたのか自分でも分からないわ。

木曜ドラマ『陽炎の辻』を楽しんで見ていたから、『風の果て』続けて見たのよ。
1話を見たときには、まず暗い話、音楽、主題歌だな、の印象が強くて脱落しそうになったのが事実。それが他に見たい番組がないから、父が風呂に入っている時間つぶしにだらだら見ていたら、がぜん面白くなってきた。
木曜日が楽しみなったもんね。登場人物すべてに魅力があるって引き付けられるわ。
でもね、最後まで違和感があって馴染めなかったのが、佐藤浩市演じる主席家老。とても魅力ある人物なのに、佐藤さん演じると悪徳家老に見える。暗い目、着物の着方、立ち姿全てが。好きな俳優さんなのに・・・今でも残念。

しかしなあ、今の男優で、欲も徳も呑み込んで出世していくような家老を演じられる人って誰だろう？坂東三津五郎さんあたりかなとキャスティングして楽しんでいる。
戦国武将や町人は誰が演じてもそれなりに様になっているのにね。

で、諸田玲子女史に続いて読みだした時代小説作家の作品がこれ


　　　この小説、いわゆる捕り物帳ね、面白かった。

表紙の挿絵でまいってしまいました。お江戸の次男坊、職なし、ふらふらした武士の感じがとてもよく出ていて、これだけで10倍楽しめます。（ちと大袈裟）
松井今朝子さん、今年度、直木賞取りましたよね、それも読む機会を狙っています。

そして全く関係ないけれど、早く登場させたかったというだけで・・・（画像探すのに苦労したくらい）

　　テレビも面白くない！重い小説は嫌だ！エッセイもいま一つ！という夜にはうってつけ。一気に読めます、保証します。
謎解きもヨシ。
主人公周りの登場人物もヨシ。
とくに白鳥なる人物がヨシ。興味がわいてきましたら文庫本も出ているそうでどうぞ。

そういうわけで、今度は藤沢作品にも手を出そうかと・・・
しばらく時代ものがマイブームになりそうで・・・