眼科に行ったとき、治療を受けた後言われた。
「佐渡にも眼科はあるでしょ、暗くなったらそちらに行ってくださいね」
「暗くなったらって、目の前が暗くってことですか?」
なんておばかな事を聞いたのかしらね。こんなことが時々事実になるなんて、私も神がかりだ。
で、花のカラーの話。
我が家にあるカラーは、庭造りを始めて最初にお越しになった花。
荒れ果てていた地面を整地していたら、今は亡くなった前のお家のご主人がどうぞと嫁にくれたもの。我が家からも嫁に出して、今は2箇所にほんの少し植わっている。
今が咲きはじめで一番いいときだ。
カラーの話のはずが、どういうわけかイベリス
先週、『日曜美術館』を観た。
何よりもカラーに感嘆した。三宅一生さんががゲストで、イギリスの陶芸家『ルーシー・リー』の話。その三宅さんの向こう、大鉢にカラーのみがわんさと生けてある。
カラーのあのすっと伸びた清楚な白が何百本。それはそれは印象的だった。
ホームページで確認したら300本だそうで・・・
そして、その横に、ルーシーの花瓶にシックな色合いの花が、見落とすのではないかと思われるぐらい、さりげなく投げ入れられて置かれていた。
カラーが300本、暗い色目のやや平たい大鉢に生けられて。番組の間中目に飛び込んできて、それはルーシーの生き方を象徴するかのようで、とても鮮やかだった。
そのルーシー・リーの展示会が、ミッドタウン、檜町公園に接する、安藤忠雄さん設計の建物で催されている。
私は2月に『三井寺展』を観たとき、ついでに行くつもりでミッドタウンの出口を出た。
ところが冷たい雨が降ってきて、やっぱいいか、と思い取り止めてしまったが行っておけばよかったなと後悔しきりで。
4月からの『日曜美術館』は楽しみだ。
なんといっても、キャスターが大好きなカン(漢字がうてない)尚中さん。
あまり興味がないときでも、カンさんの声だけを聞くことにする。話す声は勿論、頷く声や笑い声、何でもいいからそんな楽しみ方をする。邪道かしら。